

| 那咲 「……。」 |
| 氷の様に冷たい眼差しを向ける少年の、 幽鬼のように白い顔には罅が入って、 影のように黒い泥が頬に纏わりついている。 |
それでも貴方に、刃を向けた。 |

| ロッテ 「あたしも一応アンジニティ出身ってことになってるけど…故あって邪魔させてもらうわよ!」 |
| ロッテ 「向こうで言うところの学生さんってやつかしら…ってまぁ向こうじゃあたしもそうか」 |
| ロッテ 「まあ何にしてもやる気は十分ってわけね。じゃ、始めましょうか…!」 |
| ロッテ 「力に身を委ねるように…」 |
| 踊るように軽くステップを踏む |
| ロッテ 「魔力を練り上げるイメージね…」 |
| ティー 「ボクもちょーっと本気出しちゃおうかな?」 |
| ティー 「説明しよう! ロッテちゃんふぃーるどとは、ねーちゃんの能力が3倍に、他の存在の能力は3分の1になるという」 |
| ロッテ 「はいはい、嘘嘘…」 |


| ロッテ 「ティーの予測が当たったみたいね、やるじゃないの!」 |
| ロッテ 「魔力を込めたこの一撃、当たると痛いわよっ!」 |

| ロッテ 「ふふっ、読みが当たったわね!」 |
| 那咲 「ああ、もう、めんどくさいなぁ……」 |
| ロッテ 「それじゃ当たってやれないわね」 |
| 那咲 「ああ、もう、めんどくさいなぁ……」 |
| ロッテ 「力を限界以上にっ…!」 |
| ロッテ 「あぁ…これ後できつい反動が来そうね…。血を吐くくらいの覚悟はしておきましょ…」 |
| ロッテ 「押されてるみたいね…? それならこれでどうかしら!?」 |
| ロッテのカード発動! |

| ロッテ 「それじゃ当たってやれないわね」 |
| 那咲 「あ、……」 |
| ロッテ 「ふふっ、読みが当たったわね!」 |
| 那咲 「ああ、もう、めんどくさいなぁ……」 |
| ロッテ 「ふふっ、読みが当たったわね!」 |
| 那咲 「ああ、もう、めんどくさいなぁ……」 |
| ロッテ 「ふふっ、読みが当たったわね!」 |
| 那咲 「……あ、れ?」 |
| ロッテ 「ふふっ、読みが当たったわね!」 |
| 那咲 「あ、……」 |
| ロッテ 「それじゃ当たってやれないわね」 |
| 那咲 「あ、……」 |
| ロッテ 「あなたの生命力を少し…じゃないわね、えーっとそれなり…? に頂くわよ」 |
| ロッテ 「ん~、おいしかったぁ~!」 |
硝子の砕ける高い音が響いた。 |
| 那咲のカード発動! |
| ロッテ 「それじゃ当たってやれないわね」 |
| 那咲 「あ、……」 |
| 那咲 「もう少し、まだ、動ける……」 |
| ロッテ 「んくっ…んくっ…ぷはぁ~……いいきぶんになっれきたぁ~」 |
| ティー 「ね…ねーちゃん? それってやっぱりお酒じゃ…」 |
| ロッテ 「らいじょーぶらいじょーぶ! ちっひゃいわけじゃないひ、しょんなしゅぐにきぶんわるくはならにゃ……」 |
| ロッテ 「うっ……」 |
| ティー 「やっぱりこうなるよね……」 |


| ロッテ 「それじゃ当たってやれないわね」 |
| 那咲 「……あ、れ?」 |
| ロッテ 「ふふっ、読みが当たったわね!」 |
| 那咲 「ああ、もう、めんどくさいなぁ……」 |
| ロッテ 「その毒素…利用させてもらうわね」 |
| ロッテ 「ん~、おいしかったぁ~!」 |


| ロッテ 「魔力を込めたこの一撃、当たると痛いわよっ!」 |
| ロッテ 「これで終わりよ!」 |
| ロッテ 「魔力を込めたこの一撃、当たると痛いわよっ!」 |
氷が纏わり付いて傷を塞いでいく。 |
| 那咲のカード発動! |
つめたい一滴が、あなたから死を遠ざけた。 |
| 那咲 「これなら、まだ行けるかな」 |
| 那咲 「……ッ」 |
少年の身体から、ガシャンと何かが割れる音がした。 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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| ロッテ 「これも仕事なのよ、悪く思わないでね」 |
