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メアリー 「正直めんどくさいデース」 |
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白い猫が座っている |
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「さあ、はじめよう。今ここで。今再び。 世界は嘗て欺きの上に、俺の舌に、指先の下に。 夜の世界の託宣をーー聞かせてやるよ」 |

| 「あんまり決闘ってやつをしてこなかったのかい? どうもクセがわからんやつらだな」 |

| 燃えるような緑の目が見つめる。 瞬き――その頬をよぎる何がしかの表情、しかしその形の定まるより早く槍を構える。 |

| 炭のかけらのようなものを取り出し、地面に文字を書く。 酸い香りとともに黒い文字で、 林檎を意味する文字が書かれる…… |
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ここにはもうない林檎。 |
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カードがマタル・ユイの掌に載せられる。22枚、異なる意匠のその紙片が。 |
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男の口の端に笑みが浮かんだ。ーー指先が示すのは《獣》の紙片。 |
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そうして、男の唇から、何かを呼ぶ”音”がした |
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地獄を、この夢から溢れさせて 招いて 炎であるはずがない それが炎のかたちであるはずが 安寧を祈る呪いが 届かない手が 背中に迫る 閉じた錠の鍵は わたしの裡にある |
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「マタル・ユイの託宣を始めよう。ーー”騎士”を、此処に。 狂った旅路の果てに、いつか出会う愛の形を夢見て。さあ、お前を鳥籠に入れてしまおう。 そうして俺自身の心臓も、其処に。俺の忠誠を啄んで、赤く染まっておくれ」 |
「手の内の読めんやつらはどうにもな」 |
「なにから仕掛けたらいいのやら、だが……」 |
「少し強くやってみようかね」 |
熱気がうごめく。 |
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林檎はもうここにない。 |
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メアリー 「Let'sご乱心~」 |
| 痛みがあった。 |
| 痛みがあった。 |
| 痛みがあった。 |
| 痛みがあった。 |


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男の影が、豹の姿を象って立ち上る |
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男の影が、豹の姿を象って立ち上る |
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「”この舌を切り落とされること 眼差しのこの世界に捨て置くこと 闘争 確かに更新される最前線の灯が似るもの”」 |

| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
「それじゃ、まずは、お前さんだ」 |
「すばしっこいな」 |
| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
「毎回やってりゃさすがにバレるかね」 |
| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
笑う。木片に何かの文字を書き入れてみせる――次の瞬間の爆発。 |

「すばしっこいな」 |
火の粉が飛び散る。 |
「すばしっこいな」 |
| マイティのカード発動! |
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――遠くから聞こえる歌声は、それに合わせて景色が霞征く |
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心は炎を遡る。 |
「まだ穴ぐらへ落ちるのは御免でね」 |
| アッシュのカード発動! |
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メアリー 「見え見えデ~ス」 |
「すばしっこいな」 |
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メアリー 「ほいっとにー」 |
「すばしっこいな」 |
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メアリー 「はいはい次々~」 |
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帰らないものがたゆたう。 |
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「何様のつもりだ?」 |
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「何様のつもりだ?」 |
| おおん、と空のたわむ音ひとつ。 |

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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
| 痛みがあった。 |
| 痛みがあった。 |
| 痛みがあった。 |



| 0 0 0 0 0 0 |
2 0 1 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
2 1 0 0 1 0 |
0 0 0 0 0 0 |
1 0 1 0 0 0 |
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「届かなかったものを、な。きっと。」 |
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「あの世界で、ーーそう、言われている」 |
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「届かなかったものを、な。きっと。」 |
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「”踊れ 踊れ 踊れ 歌え 祈れ”」 |
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「”首筋に甘噛みを 冷たい頬に口づけを”」 |
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カードがまた1枚、宙を舞う |
| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
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メアリー 「ほいっとにー」 |
「すばしっこいな」 |
「すばしっこいな」 |
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戸惑うような香り。 |
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「何様のつもりだ?」 |
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風が巻き上がる。 |
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「何様のつもりだ?」 |
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痛みがあった。 |
| 痛みがあった。 |



| 0 0 0 0 0 0 |
2 0 1 0 0 2 |
0 0 0 0 0 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
2 1 0 0 6 0 |
0 0 0 0 0 0 |
2 0 1 0 0 1 |
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「”首筋に甘噛みを 冷たい頬に口づけを”」 |
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「この夢の価値など、ーーお前たちにはわからないだろうよ」 |
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「”首筋に甘噛みを 冷たい頬に口づけを”」 |
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「”裁かれたい、支配されたい、あなたに、正義そのものである、あなたに、 その声で、この首を、ねえ、どうか”」 |
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「”首筋に甘噛みを 冷たい頬に口づけを”」 |
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月影の、瞬き。 |
| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
「すばしっこいな」 |
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戸惑うような香り。 |
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戸惑うような香り。 |
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「それはちょっと悪ふざけがすぎるんじゃねぇ?」 |
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風が巻き上がる。 |
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「何様のつもりだ?」 |
| 槍を掴まぬ手が引き攣るように動く――ゆるやかに宙へ振り上げる、鎌首をもたげる蛇の首のようなしぐさで。 |

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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |

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男の影が、豹の姿を象って立ち上る |
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「”裁かれたい、支配されたい、あなたに、正義そのものである、あなたに、 その声で、この首を、ねえ、どうか”」 |
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「”首筋に甘噛みを 冷たい頬に口づけを”」 |
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月影の、瞬き。 |
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「届かなかったものを、な。きっと。」 |
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「”裁かれたい、支配されたい、あなたに、正義そのものである、あなたに、 その声で、この首を、ねえ、どうか”」 |
| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
「さて、こいつをどうさばく?」 |

「熱いだろ。まだ動くのか?」 |
| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
「粘ると苦しむだけだぜ」 |
| 白猫のカード発動! |
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戸惑うような香り。 |
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戸惑うような香り。 |
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「何様のつもりだ?」 |
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風が巻き上がる。 |
| 痛みがあった。 |
| 痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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メアリー 「みんなニコニコ平和な世界!」 |
| メアリーのカード発動! |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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風が巻き上がる。 |
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「何様のつもりだ?」 |
| 白猫のカード発動! |
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アレク 「保険にでもなればいいが」 |
| マイティのカード発動! |
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アニエス 「苦難の同志よ!」 |



| 0 0 0 0 0 0 |
5 0 1 0 1 0 |
3 0 0 0 1 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
1 1 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
6 0 1 0 0 1 |
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男の影が、豹の姿を象って立ち上る |
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「”裁かれたい、支配されたい、あなたに、正義そのものである、あなたに、 その声で、この首を、ねえ、どうか”」 |
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「”首筋に甘噛みを 冷たい頬に口づけを”」 |
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月影の、瞬き。 |
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「”首筋に甘噛みを 冷たい頬に口づけを”」 |
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月影の、瞬き。 |
| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
「困ったもんだ」 |
「すばしっこいな」 |
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「何様のつもりだ?」 |
「すばしっこいな」 |
火の粉が飛び散る。 |
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風が巻き上がる。 |
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「何様のつもりだ?」 |
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「何様のつもりだ?」 |
「俺はこっちだぜ」 |
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風が巻き上がる。 |
身を引く。 |
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風が巻き上がる。 |
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「何様のつもりだ?」 |
| 痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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メアリー 「コレ終わったらケイル!」 |
| メアリーのカード発動! |
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風が巻き上がる。 |
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メアリー 「取材の時間なのでドロンしマス!」 |

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「”首筋に甘噛みを 冷たい頬に口づけを”」 |
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「”裁かれたい、支配されたい、あなたに、正義そのものである、あなたに、 その声で、この首を、ねえ、どうか”」 |
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「今だけはーーお前に、」 |
| マタルのカード発動! |
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「”首筋に甘噛みを 冷たい頬に口づけを”」 |
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男の影が、豹の姿を象って立ち上る |
![]() |
「”裁かれたい、支配されたい、あなたに、正義そのものである、あなたに、 その声で、この首を、ねえ、どうか”」 |
| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
「粘ると苦しむだけだぜ」 |
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戸惑うような香り。 |
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戸惑うような香り。 |
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「何様のつもりだ?」 |
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風が巻き上がる。 |
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「何様のつもりだ?」 |
| 痛みがあった。 |
| 痛みがあった。 |
| 痛みがあった。 |
| 痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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風が巻き上がる。 |
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「何様のつもりだ?」 |
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あなたが気付いた時には白い猫はもういなかった |


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男の影が、豹の姿を象って立ち上る |
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「”裁かれたい、支配されたい、あなたに、正義そのものである、あなたに、 その声で、この首を、ねえ、どうか”」 |
| 痛みがあった。 |
| ルーシーのカード発動! |
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「届かなかったものを、な。きっと。」 |
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「独壇場、ってやつさ」 |
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「届かなかったものを、な。きっと。」 |
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「”裁かれたい、支配されたい、あなたに、正義そのものである、あなたに、 その声で、この首を、ねえ、どうか”」 |
| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
| 周囲に紙が燃えるような香りが漂う。 |
「もう少し続くぜ」 |
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戸惑うような香り。 |
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戸惑うような香り。 |
| 「もう少し近くに来いよ」 |
| 「もう少し近くに来いよ」 |
| 「もう少し近くに来いよ」 |
| 「もう少し近くに来いよ」 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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痛みがあった。 |
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「何様のつもりだ?」 |
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「おいおい、俺様を残してトンズラか?」 |
「おいおい」 |
強く槍を握る。 |
| 0 0 0 0 0 0 |
6 0 1 0 1 0 |
2 0 0 0 1 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
1 1 0 2 2 0 |
0 0 0 0 0 0 |
9 0 1 0 1 1 |
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「ごちそーさん。またいつでも会いに来いよ」 |

| 「ま、こんなもんだろう。 急ごしらえくさい武器だの防具だのだろうに、 なかなかいやらしいものが揃ってたぜ」 |

息にもならないため息。 |

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そのまま消えていく林檎。 |
