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雫 「 |
| ――淀んだ空気が 螺旋を描く。 音もなく模られた "ソレ" は、棘の首輪を身に纏った。 |

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"Cloak Room, Pick up." |
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声掛けに応えるようにして薄暗い光が足元に湧く。 溶けるような青が、薄く周囲を照らした。 |
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チリチリと何処からか音がして、その元を辿ってみれば、 いくつもの小さい金属板が押し出されるようにして空間から湧いて出ている。 その内のいくつかを選び、指先に絡め、更に何処かへと声を掛けた。 |
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雫 「No.7 Gleb Melnikov, No.32 Emma Robinson, No.64 Tomoki Miura, No.65 Masataka Tojo,」 見れば、板には確かに"7"、"32"、"64"、"65"と それぞれに数字が彫られている。 |

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硬い4つの音がして、足元を見ればそこには大小の4つのケースがいつの間に在る。 |
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手慣れた手付きで装填を終える。 |
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他のケースからも次々と武器や補給物資が姿を現した。 |
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雫 「本来あたしの戦い方って、準備に準備を重ねた上で圧倒的物量でゴリ押し …って感じなんだけど、ここじゃあそれも出来ないのよね 本当、嫌になるわ」 |
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雫 「それでも最低限の装備はあるんだから、これでチマチマやっていくしかないか」 |


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雫 「さて、集中集中」 |

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雫 「ああ…金に物を言わせて暴れていた頃が懐かしいわね ……まさに札束で相手の頬を叩くような感じ あれって結構クセになるのよね」 |

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雫 「さあ行くわよ、痛い目見たくなかったら構えなさい!」 |

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雫 「ただでやられる訳ないでしょ、このあたしが!」 |

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雫 「さぁ、どう!?」 |


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雫 「…っ まだやれるわよ、あたしだって!」 |

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雫 「手こずらせてくれるわね」 |
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雫 「ただでやられる訳ないでしょ、このあたしが!」 |
| ――魚の跳ねる音がした。 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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雫 「お、勝てた」 |
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シーク 「めっめっ」 シークがどや顔で声を掛ける。 …どうやら自分のお陰だと言っているようだ。 |
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雫 「あーはいはい、あんたのお陰だわね ありがとう、シーク この調子で次に行くわよ」 |
