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「……始めよう」 |

| チトリ 「目視範囲で接敵ですか。 妙な力がある世界はどうにも感覚が狂いますね」 |
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「 …… 」 |
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(──ノイズが走る。) |

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(それは花の香を纏う。) |





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「 …… 」 |

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(業、と。風が鳴る。) |

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(ずるりと根が立ち上がり、人型に収束する。) |
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(かげぼうしは呼吸の真似事をする。) |
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「命を賭して誰かを救おうとする者は、自分自身だけは救えない。 ……それはとても、可哀想なことだと思わないかい?」 |
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「──ぼくはそう思うよ」 |

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「 …… 」 |
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「 …… 」 |

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(千々の花弁が一所に収束する。) |

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(枝が騒めき、花が散っていく。) |

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(内から腐らせるような、生温い風が吹く。) |

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「 …… 」 |
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「 …… 」 |
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「 …… 」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |

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(千々の花弁が一所に収束する。) |

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(花が舞っている。) |
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「 …… 」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
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「 …… 」 |
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「 …… 」 |
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「 …… 」 |
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「 …… 」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリのカード発動! |
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「 …… 」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |

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(こどもは甘く語りかける。) |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
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(退された花弁は抵抗しない。) |
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(花が舞っている。) |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
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「 …… 」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
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「 …… 」 |
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「 …… 」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「有効射程を見誤りましたか」 |
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「 …… 」 |
| チトリ 「有効射程を見誤りましたか」 |
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「 …… 」 |
| チトリのカード発動! |
| エルミリア 「自然の力を……」 |



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(遠鳴りのように、こどもたちの声がする。) |
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(ぴん、と。空気が張り詰める。) |

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「 …… 」 |
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「 …… 」 |
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「 …… 」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
| チトリ 「有効射程を見誤りましたか」 |
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「 …… 」 |
| チトリ 「有効射程を見誤りましたか」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
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「 …… 」 |
| チトリ 「当たらないと、Ⅸには分かっています」 |
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「 …… 」 |
| チトリ 「有効射程を見誤りましたか」 |
| チトリ 「有効射程を見誤りましたか」 |
| チトリ 「そんな…… Ⅸがあの女以外に及ばないなんて……‼」 |
| 0 0 0 1 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 1 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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「……此度はこちらにツキがあったようだ。悪いね。 志を持つヒトのことは好きなんだ。本当に不本意なのだけれど、ね」 |
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「手は貸そう。疾く往くと良い。行ってくれ」 |
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「──去ね。跡形も無くね」 |

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(ノイズが薄れていく。) |
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「 …… 」 |
