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「じゃ、いっちょ頑張りますか、っと。」 |

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遠目には、きっと周囲と変わりない建造物。 歪に組み合わさったそれが、景色に溶け込みながら"敵"を取り囲む。 ――それをやったのは、オレだった。 |

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―――花が、散っては咲いて、散っていく。 |
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息を吸って吐く。 |
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さて、と考える。 自分にとって、『熊谷紫明』とはどんな人物だったか。 |
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まず、自分よりはずっと生き生きとしている。当然だ、死んだことなどないのだから。 美しさ……は知らんが、しなやかではあるかもしれない。 ――枝葉に降りる雪明りではなく、そうだ、きっと、 |

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エイキ 「よ……っし……!」 |

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エイキ 「頼むぜ……上手くいってくれ」 |
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エイキ 「見てるだけなんか許さねえからな!」 |
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足音。 |



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身代わりに、ボロボロの標識を飛び出させる。 |
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俺ならばとてもじゃないが、雷なんて使う気にもなれない。 けれど彼奴ならばどうだろうか。 使えるものは何でも使う男じゃなかろうか、と俺は思う。 彼奴の友人からの評価はどうだろう。間違いでなければいい。 |
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エイキ 「できる……オレは、できる!やるぞ!」 |
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身代わりに、ボロボロの標識を飛び出させる。 |
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身代わりに、ボロボロの標識を飛び出させる。 |

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身代わりに、ボロボロの標識を飛び出させる。 |
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身代わりに、ボロボロの標識を飛び出させる。 |
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飲みこむ。 俺の言葉のすべてを。 俺のすべてを。 |
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エイキ 「休むのは後だろ!」 |
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身代わりに、ボロボロの標識を飛び出させる。 |
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エイキ 「オイ逃げんなよ!!!」 |
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エイキ 「オイ逃げんなよ!!!」 |

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身代わりに、ボロボロの標識を飛び出させる。 |
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身代わりに、ボロボロの標識を飛び出させる。 |
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エイキ 「いいって……」 |
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エイキ 「いいって……」 |
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エイキ 「休むのは後だろ!」 |
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身代わりに、ボロボロの標識を飛び出させる。 |
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身代わりに、ボロボロの標識を飛び出させる。 |

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彼らを、生きていた頃のように。 |
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人影が集まってくる。 正確には誰かの、誰かと過ごす一番大切な時間がそこにある。 人々はだれもが、誰かと共にある。 |
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身代わりに、ボロボロの標識を飛び出させる。 |


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「チッ……!」 建物の一つをねじ曲げ、落下させる。 |
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競い合って走り回っている。 |
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競い合って走り回っている。 |

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「すぐ……片付けてやる……ッ!」 |
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赤いものが散る。 |
| 街喰らいのカード発動! |
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『あたった!』 子供の声だ。 『あげるよ!もうおれ十分だからさ』 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 1 0 3 2 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 5 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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「そんじゃ、また後でな、エーキ。」 |
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「なぁ、……もし、オレたちが勝っ、た……ら……」 戦いが終わって、人の形を、唐突に。 |
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崩した。 |
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そうする必要をもう感じないからだ。 一見人影のような、中心にレンズのような何かが見える塊に戻る。 街は元通り、誰の姿も声も見えないいつもの姿で、 次の"敵"へ向かって、移動を始めた。 |
