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土を巻き上げながら地を褐色の根が割り、 空を覆いながら幹が伸び、そこは見る間に森となる。 あなたはそれを、見たことがある。その後に続く声もまた。 |
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《その赤毛、その火……あの海へ向かう途中に会った、……? いや、ちがう。 きさま、あの時にいたもうひとりか!》 |
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翔華 「……またお前か。本当に、嫌だなあ。」 |

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《あの傷面がなければ、ほんとうにあちらの女だと思っていたかもしれんな。 こたびばかりはあれに助けられた、見誤るのは本意でないゆえに》 |
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《袂を分かったか、それとも成れ果てたか。 どうであっても、いまこの場に関係はあるまいな》 |
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《こうして相対しながら、この場でない時の。この場にないものの話をする必要もない。 この場にあるのはただ立つきさまのみ》 |
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《それが意志ゆえであれ、成り行きであれ、おれには同じこと。 向き合ったからには、除かねばならぬこともまた。 それはきさまも変わるまい》 |
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《なれば存分に試すがいい。おのが力と身をもって。 きさまがこの場に立ち掴んだ機にて。 このハザマの36時間で、時をおいて二度三度と顔を合わせるものもそうない》 |
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《あの女が灰にできなかったものを。 きさまがそうできるかどうか》 |
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翔華 「……相変わらず、何がしたいのか分からない森。 アンジニティにも色々いるんだ。」 |
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翔華 「あー、嫌だなあ。強いんだよなあ。……また、負けるつもりは無いけど。」 |
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舞華 「……一人で抱え込まないで下さい。もう、見てるだけの私は嫌です。」 |
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翔華 「……頼もしいなあ。まあ、そんな訳で。アンジニティで見慣れたらしい表情は2つに増えたよ。」 |
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翔華 「……絶対に負けてやらない。」 |


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森を成す樹のいくらかが見る間に朽ち落ちて、 瞬きの間にその場の土へ。 |
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木々の茂りゆくにつれて、足元へ落ちる影は濃く、目前を阻む闇は深く。 |
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一歩を踏む。もう一歩を刻む。さらに一歩と歩み寄る。 視界を埋め尽くして、そのままに引き潰さんとする。 |
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《己の力量を悟るがいい!》 |
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舞華 「これ、頼って良いものかな……。」 |
| 翔華/舞華のカード発動! |
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かすみ 「ふぁー!」 |
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翔華 「……が、ガス欠。」 |
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舞華 「全部爆破してやる。」 |

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舞華 「えっ、何か一杯!?」 |
| 翔華/舞華のカード発動! |
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翔華 「次」 |
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清廉な水。 森の命を繋ぐ根幹にして最たるものの一。 |
| 森のカード発動! |

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木々の茂りゆくにつれて、足元へ落ちる影は濃く、目前を阻む闇は深く。 |
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森を成す樹のいくらかが見る間に朽ち落ちて、 瞬きの間にその場の土へ。 |
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乱雑に投げ込まれる木々のどれも、軋むほどに握り込まれて。 |
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《己の力量を悟るがいい!》 |
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翔華 「えいっ。」 |
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舞華 「全部爆破してやる。」 |

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翔華 「う、あ。」 |
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0 1 0 2 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
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《やはり同じく、おれを断つにはまだ足りんか。 だが、万一いまいちどのあるようならば、おれは喜んで相手をしようとも。 あの街より来たりて、あの街にはあらざる異能持つもののひとりよ。 きさまどもとまみえられる時も、もはやそう長くはなさそうだがな》 |
