
誘いのかげぼうし
|
![]() |
ハザマに生きるもの
|

![]() |
「(やるしか……ないんだ……)」 |

![]() |
「 …… 」 |

![]() |
それは花の香を纏う。 |
![]() |
人ならざる気配が、そこにある。 |
![]() |
そうあることを諦めたならば、それはもう。人ではない。 |





| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 1 0 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||||||||

![]() |
思い出が失われていく。 |

![]() |
「……」 |
![]() |
そのこどもは、希望に焦がれていた。失望の底深くで。 |

![]() |
そのこどもは、永久に孤独だった。──永久にもしもを夢見ながら。 |
![]() |
それは、他人には認められない憂いの具現。 |
![]() |
それは、在りし日に夢想した可能性。 |
![]() |
救世の者は、顧みることなく。 |
![]() |
──己が意志で、切っ先を向けた。 |




| 2 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 1 0 0 0 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 1 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||||||||

![]() |
思い出が失われていく。 |

![]() |
躰の輪郭が暈ける。 |
![]() |
強がる度に、痛みが深く沈み込む。 |
![]() |
「 感謝されたいのかな。そうかも 」 |



| 2 0 0 1 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 1 0 0 0 2 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 2 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||||||||

![]() |
甘い香は、嘘の生命を満たす。 |
![]() |
躰の輪郭が暈ける。 |
![]() |
「 生きるのは苦しいよ。……間違ってるって、誰か言って 」 |
| 2 0 0 1 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
1 1 0 0 0 3 |
火 水 風 地 光 闇 |
1 0 0 0 0 3 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||
| ![]() |
|||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||
![]() |
「(っ、……行かなきゃ、いけないから)」 |
![]() |
「(──ごめんなさい)」 |

![]() |
「 …… 」 |
![]() |
「 本当はぼくを止めてほしい。なんて。 誰かのせいにしたくなるから、卑怯なんだ 」 |
![]() |
かげぼうしが、陽光に溶け消える。 |
