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紫明 「さぁ進め、成就の為に。」 |

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遠目には、きっと周囲と変わりない建造物。 歪に組み合わさったそれが、景色に溶け込みながら"敵"を取り囲む。 ――その内側にオレはいた。 |

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―――花が、散っては咲いて、散っていく。 |
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戦いが始まる。だから、投げやりに最後、呼びかけた。 「なあ!だからさ……オレが諦めないでいいかもしれないのはお前らくらいだって、分かるか? 分かるよな!」 |

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押し込んだ言葉は言わないでよかった、と思う。 再確認したのだ。言ったところで、きっと紫明には答えようがない。 どうやって自分を諦めずにいられるか、など。 |




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紫明 「こんなでかい的外すのかお前は?」 |
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逃げ惑う足音は、明後日の方向へ。 もう逃げる必要もないのに、ただ過去の出来事通り動いているだけの彼らは気づかない。 |
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「……足りないの?んー……じゃあこれあげる」 安全な場所へと避難中の子供に、1人の教員が食料を分け与えている。 それが後でどれだけ貴重なものになるのか、知りもしないで。 |
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「……足りないの?んー……じゃあこれあげる」 安全な場所へと避難中の子供に、1人の教員が食料を分け与えている。 それが後でどれだけ貴重なものになるのか、知りもしないで。 |

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紫明 「どこを狙ってるんだ熊谷に当たったらどうしてくれる?」 |
| 街喰らいのカード発動! |
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ミドリヤマ 「人間だって電気で動くのさ。ほら、こうして神経に流してあげれば……」 |
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直したり治したり――そういうことができる人間を"連れてくる"。 それだけだ。できることは。 「このッ……くたばるなよ!」 |
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紫明 「悪くない」 |
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「これは……使えるか……?」 |

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紫明 「どこを狙ってるんだ熊谷に当たったらどうしてくれる?」 |
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直したり治したり――そういうことができる人間を"連れてくる"。 それだけだ。できることは。 「このッ……くたばるなよ!」 |
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紫明 「悪くない」 |



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紫明 「ちゃんと狙え、当たってないだろう」 |
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身代わりのように、ボロボロの標識が飛び出す。 |
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身代わりのように、ボロボロの標識が飛び出す。 |
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紫明 「なんだ、見えてるのか」 |
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「チッ……!」 建物の一つが不自然に折れ、落下する。 |

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直したり治したり――そういうことができる人間を"連れてくる"。 それだけだ。できることは。 「このッ……くたばるなよ!」 |
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紫明 「もう少し、」 |

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「チッ……!」 建物の一つが不自然に折れ、落下する。 |
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「帰れ!」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 3 0 1 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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紫明 「こんなところで邪魔されるわけにはいかないんだよ、俺も。」 |
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「……あ」 小さな一言のあと、街は静かになる。 スピーカーは何も語らない。 |
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街は元通り、誰の姿も声も見えないいつもの姿で、 次の"敵"へ向かって、移動を始めた。 |
