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ミハル 「……」 |
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ミハル 「ああ、すみません。少々じっと見つめすぎましたね。 初めまして、オレは見ての通りの人間です。 オレ、ちょっと目が悪くて。相手が人間なのか化け物なのか、 たまにわかんなくなっちゃうんですよ。 ……ふふ。強面だけど、アナタは多くの命に慕われてる。 きっと、それだけ惹かれる"何か"を持ってらっしゃるんだろうなあ」 |
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ミハル 「──まあ、そんなこと、関係ないですよね。 だってオレはアナタの敵で、イバラシティの裏切者ですもん」 |
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ミハル 「何分、若輩者でして。酸いは嫌いな年頃なんです。 甘いものだけ、どうか教えていただけませんか?」 |
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── 泥のにおいがする。 |

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悲劇を呪え。不幸を恨め。敵を憎め。絶望を孕め。 |
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平穏を尊べ。幸福を望め。隣人を愛せ。希望を抱け。 |

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戦え。愛しき者どもよ。 抗え。愛しき者どもよ。 |
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愛しきその心を以て、運命を跪かせろ。 |

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其れこそ、わたしが世界に仇成す理由である。 |



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この物語の終焉は、幸福に満ちている。 |

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"──恐ろしいだろう、さみしいだろう。 さあ、早く死ね。" |


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空っぽのわたしは、誰かの皮を借りなければ生きられない。 |

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胎内から滑り落ちた泥が隆起し、肉のような腕を模す。 肉のような山を模す。ばけもののようなヒトを模す。 |
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そいつ世界は、ばけものに満ちていた。 |

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なにも思い出せない。 |
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ミハル 「おっとと……」 |

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わたしはこの世界に生きており、彼らもまた生きている。 なれば、例えどれだけ相容れなくとも、協調しなければならない。 |
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この世界で生きることを選んだのならば。 |

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ミハル 「う、……。……」 |
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どれがだれで、だれがどれだかわからない。 |


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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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忘れて、忘れて、忘れてしまって、 やがて己の姿を見失っても、それでも生き続ける。 |

| 泥被る造花のカード発動! |
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嬉野聖 「あの街の記憶……」 |
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この物語の終焉は、幸福に満ちている。 |

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眼。目。め。め。 めめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめ めめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめ めめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめ。 |
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わたしはこの世界に生きており、彼らもまた生きている。 なれば、例えどれだけ相容れなくとも、協調しなければならない。 |
![]() |
この世界で生きることを選んだのならば。 |

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戦ってくれ。抗ってくれ。憤ってくれ。憎んでくれ。 逃れてくれ。苦しんでくれ。恐れてくれ。嘆いてくれ。 お前たちを愛している。 |

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わたしはちゃんと、演じられているだろうか。 |
| 銀二のカード発動! |
| シスター・ヴィー 「進み続けなさい……!」 |

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今日もこうして、わたしは誰かの面を被る。 ──それが、いったいだれの面だったのかも、わからないまま。 |

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生きている限り、わたしは生を諦めない。 |

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この物語の終焉は、幸福に満ちている。 |

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── 足元から、泥の腕が数多伸びる。 |
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ミハル 「おっと。危ない、危ない」 |

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この物語の終焉は、幸福に満ちている。 |

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戦ってくれ。抗ってくれ。憤ってくれ。憎んでくれ。 逃れてくれ。苦しんでくれ。恐れてくれ。嘆いてくれ。 お前たちを愛している。 |

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ミハル 「ムリしちゃダメですよ」 |
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どうして、この頬は濡れているのだろう。 |
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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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きっとわたしは、今日の天気も忘れるのだろう。 |

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空っぽのわたしは、誰かの皮を借りなければ生きられない。 |

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── 足元から、泥の腕がひとつ伸びる。 |
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その腕の先には、何者かの見知った目があるかもしれないし、 全然見覚えのない人間の声が響いたかもしれない。 …… しかしきっと、気のせいだ。 |
| 泥被る造花のカード発動! |
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スターシャ 「瀕死の仲間にはこれ! 無理矢理心臓動かしてとりあえず死なないようにします。 あ、効果が出ているうちに後でちゃんと処置してください」 |
| 銀二のカード発動! |



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0 3 0 0 0 0 |
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火 水 風 地 光 闇 |
0 2 0 2 2 1 |
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0 0 0 0 0 0 |
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今日もこうして、わたしは誰かの面を被る。 ──それが、いったいだれの面だったのかも、わからないまま。 |

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愛している。 例えこの世の誰にも認められずとも。 |

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ミハル 「ありゃ。今の避けちゃうんだ……」 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |
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ミハル 「最近の若者もいいところ見せないとねえ」 |
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ミハル 「……ん? この場合は悪いところかな?」 |
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わたしはちゃんと、演じられているだろうか。 |
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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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生きている限り、わたしは生を諦めない。 |

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空っぽのわたしは、誰かの皮を借りなければ生きられない。 |

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── 「 たすけて 」 。 |
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0 1 0 0 0 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
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ミハル 「ゲホッ。……苦手なんですよねえ、多勢に無勢って。 一丁前に裏切者してるんだから、そんなこと言ってられないか」 |
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ミハル 「……オレねえ、よく行くんです。マガサ区の歓楽街。 だから、お名前とか聞いたことありますよ。有名ですから。 イバラシティで最大規模のヤクザさんだって。 あの街、好きなんです。人間の本質がよく見える。 ……だのに、アナタはそちら側なんですね。 きっと他の誰より、世界の汚さだって知っているでしょうに」 |
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ミハル 「──あーあ、戦いに勝って勝負に負けた気分。 これじゃあ嫌味のひとつ、皮肉のひとつ軽率に言えやしない」 |
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ミハル 「アナタは確かに、あの世界を守っています。 ……また会うことがあれば、アナタのお話、聞けるといいな。 今は傷が痛むでしょう。どうぞ暫く、お休みください」 |

