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―― 耳を圧迫するような、風のなびき。 大きな翼が、上空で羽ばたき―― 急降下してきた!木々の葉が吹き飛ばされる! 大烏の化け物が現れた! |

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尾のように揺れる血濡れた三つ編み。 その一つをつまみあげ、かみかざりの切っ先で 魔女は足元に魔法陣を描きだす。 |
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―― ドーラ・シーラの眷族があふれ出す! |


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さきほど仕留めたバーテンダーたちの肉体が三つ。 血が魔法陣に捧げられる。 |
| 「うまれよ、ふえよ、地にみちて。 混沌と、暴虐と、血も凍るような……そうね、トキメキを。」 |
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血濡れの指先でくちびるをなぞる。 すぼめたくちびるから漏れる、世にも恐ろしいひびき。なぞめいた呪文。 魔女が魔法の道具であろう、 ひからびた心臓をにぎる。 心臓をにぎりしめ、強制的に拍動させると、 心臓は生命をとりもどしたように赤く、濡れる。 ――どきん、 どきん。 どきん、 どきん 鼓動させられるたびに空気が揺れる…! |

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《出発地》 |
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《瓦礫の山》 |
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《廃ビル》 |
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《白い岬》 |
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《大通り》 |
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《美術館》 |
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儀式の発動 魔女の通ったすべてのチェックポイントから一斉に沸き上がるもの… 《魔物》。シーラの眷族。 悲鳴と断末魔は、おぞましき悪意の魔女への讃歌。 魔女ドーラ・シーラの討たれんかぎり、ハザマの地に魔物は満ちる…! |




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―― シーラの塔。 蛮勇の戦士。聡明な魔術師。 それはかつて魔女ドーラ・シーラを討とうとした英雄たちの死骸の山だ。 積み上がった死体は塔のごとく空を目ざす、生暖かい腐臭をはなつ魔物の住処となっている。 |


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リック 「大丈夫ですよ」 |

| シーラ 「えいえい、そ〜れえ!」 |

ギャア ギャア! |
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リック 「この先に光があらんことを」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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| シーラ 「いったい何処まで抵抗するのかしら?うふふっ!」 |

