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メシアソレイユ 「はっはっはっ!先行した小熊を連れた男を追っていたが、小兎を連れた男とはな。ほうほう、見目麗しき若者と並び、これが彩色兼美というやつかな。華やかなものだ。」 |
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「貴様ら侵略者はどいつもこいつもへらへらと笑っているな。」 |
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「顔なし練り者伽羅被り者、八十(やそ)裂きせしこそ我がかぶきの緒。その張り付いた面の裏の邪悪さを我が正義の光の前に照らしてくれよう」 |

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スカーレット 「イッ、イケメン!そして兎…さん達! 」 |
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スカーレット 「 (メシアさんが華やかって言ってるけどマジでそう!キラキラで負けてるっ…!や、やけに鮮やか過ぎるかも?いやいやキラキラ具合なら俺もこのぐらい目指さなきゃだし…?) 」 |
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スカーレット 「 (よそ事考えすぎだ!) と、ともかく。私達は元の場所に帰りたいんです!侵略するなら止めさせてもらいます!」 |

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ミハル 「おや。騎士さまと姫さまですか? かっこいい~。目立つ。 いやはや、見つけやすい上に戦う相手に事欠かなくて助かりますねえ。 目立つといえば、カラフルスーツのお兄さんもですけどお。 ……あれっ。もしかしてオレだけ普段着……?」 |
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ミハル 「むう。なんだか疎外感を覚えます。 ちゃんと事前に言ってくださいよお。いじわるいなあ。 これだからイバラシティは!」 |
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ミハル 「なんちゃって。ふふ。冗談ですよお。 大丈夫。オレはオレでちゃあんと役割を果たしますからね? お二人が心置きなく戦えるように、花を愛でるように、」 |
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「やさしく、ていねいに、傷つけてあげます。 正義を語るなら、オレたちに勝ってみな。ヒーロー」 |

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「おん、今度はヒーローショーか? 残念ながらこちとらこれでも生身の人間さんよ。 ウサギちゃんに免じて、ちょっくら手加減願えませんかねェ?」 |
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ウサギは首を傾げている。 |

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――鳴り響く。 不快なブザーの音。 |
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メシアソレイユ 「ハーーーーーーーーハッハッハッハッハッハ!!!!!!」 |
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「スミアー」という言葉と共に、身体はうっすらと光を纏い、鎧が滑らかに構えを取る |
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悲劇を呪え。不幸を恨め。敵を憎め。絶望を孕め。 |
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平穏を尊べ。幸福を望め。隣人を愛せ。希望を抱け。 |

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戦え。愛しき者どもよ。 抗え。愛しき者どもよ。 |
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愛しきその心を以て、運命を跪かせろ。 |

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其れこそ、わたしが世界に仇成す理由である。 |

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スカーレット 「……(強いイメージ強いイメージ!イメージ力カモン…!)」 |


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メシアソレイユ 「ククク……クク……クククク……ハハハハハハハハハ!!!!!」 |
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メシアソレイユ 「くっ……」 |
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メシアソレイユ 「くはははあははは!!!!」 |
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メシアソレイユ 「我こそは侵略者を討ちし救世の騎士、メシアソレイユ!!!!いざ逝ね!!!!教えてやる!!震えるほどのこの鼓動の真価を!!!」 |
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空っぽのわたしは、誰かの皮を借りなければ生きられない。 |

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"──恐ろしいだろう、さみしいだろう。 さあ、早く死ね。" |
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泥の仮面がとけていく。 のどから剥がれて、だれかの声が失われていく。 ……最初は、声からだという。 |
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この物語の終焉は、幸福に満ちている。 |

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"──それでもまだ誤魔化すのか、それでもまだ生きるのか?" "さあ、早く死んでしまえ!!" |
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泥の仮面がとけていく。 のどから剥がれて、だれかの声が失われていく。 ……最初は、声からだという。 |
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今日もこうして、わたしは誰かの面を被る。 ──それが、いったいだれの面だったのかも、わからないまま。 |

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"──吐き気がするだろう、息苦しいだろう。 さあ、早く死ね。" |
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指先から、わたしの温度が消えていく。 否。これはアナタの温度だった。 わたしにはなにもない。 わたしに温度があるのだと、わたしは、錯覚を、どうして、 |

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メシアソレイユ 「ククク……クク……クククク……ハハハハハハハハハ!!!!!」 |
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メシアソレイユ 「はははははははあははははははははは!!!!!!!」 |
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今日もこうして、わたしは誰かの面を被る。 ──それが、いったいだれの面だったのかも、わからないまま。 |

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胎内から滑り落ちた泥が隆起し、肉のような腕を模す。 肉のような山を模す。ばけもののようなヒトを模す。 |
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そいつ世界は、ばけものに満ちていた。 |

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空っぽのわたしは、誰かの皮を借りなければ生きられない。 |

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"──それでもまだ誤魔化すのか、それでもまだ生きるのか?" "さあ、早く死んでしまえ!!" |
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指先から、わたしの温度が消えていく。 否。これはアナタの温度だった。 わたしにはなにもない。 わたしに温度があるのだと、わたしは、錯覚を、どうして、 |
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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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"──吐き気がするだろう、息苦しいだろう。 さあ、早く死ね。" |
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泥の仮面がとけていく。 のどから剥がれて、だれかの声が失われていく。 ……最初は、声からだという。 |
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胸に手を当てる |

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でろり。影より這い出るピンク色―― |
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ずしーん… ずしーん… ゴゴ…ッ |
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――男の影がブレる。 |
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メシアソレイユ 「ククク……クク……クククク……ハハハハハハハハハ!!!!!」 |
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メシアソレイユ 「ハァァハハハハハハハハハ!!!!!正義爛々と輝く至高の灼夜よ!!!!致命まで燃ゆるがいい!!邪悪ども!!!」 |
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わたしはこの世界に生きており、彼らもまた生きている。 なれば、例えどれだけ相容れなくとも、協調しなければならない。 |
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この世界で生きることを選んだのならば。 |

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ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。 |

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今日もこうして、わたしは誰かの面を被る。 ──それが、いったいだれの面だったのかも、わからないまま。 |

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ミハル 「う、……。……」 |
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どれがだれで、だれがどれだかわからない。 |
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アナタの声も。アナタの顔も。アナタと過ごした時間も。 ぜんぶ、ぜんぶ、雨にとけてしまったんだ。 |
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わたしはこの世界に生きており、彼らもまた生きている。 なれば、例えどれだけ相容れなくとも、協調しなければならない。 |
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この世界で生きることを選んだのならば。 |

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戦ってくれ。抗ってくれ。憤ってくれ。憎んでくれ。 逃れてくれ。苦しんでくれ。恐れてくれ。嘆いてくれ。 お前たちを愛している。 |
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アナタの声も。アナタの顔も。アナタと過ごした時間も。 ぜんぶ、ぜんぶ、雨にとけてしまったんだ。 |
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メシアソレイユ 「救いを乞え!!!!!!!!ああ、救ってやるとも!!!!!!!!」 |
| ドブのカード発動! |
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メシアソレイユ 「ハハハハハハハハハハハ!!!!!!」 |
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スカーレット 「……!(当たれっ!)」 |

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スカーレット 「まずい…!でもまだ耐えないと!」 |
| スカーレットのカード発動! |
味方に降り注ぐ甘ったるい匂いの雨。 |
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スカーレット 「まだ倒れるわけには…!」 |
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メシアソレイユ 「夜が来ることを恋しく、乞いしく、想え。我が太陽の光を前に。」 |
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光を打ち付ける。 |
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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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眼。目。め。め。 めめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめ めめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめ めめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめめ。 |
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メシアソレイユ 「虚ろなる影にこの光を捉えれるものか!!!」 |
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ミハル 「ありゃ。今の避けちゃうんだ……」 |
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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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── 足元から、泥の腕が数多伸びる。 |
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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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どれだけ花を纏ったところで、わたしはお前になれやしない。 |
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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |
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ミハル 「ありゃ。今の避けちゃうんだ……」 |
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アナタの声も。アナタの顔も。アナタと過ごした時間も。 ぜんぶ、ぜんぶ、雨にとけてしまったんだ。 |


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メシアソレイユ 「虚ろなる影にこの光を捉えれるものか!!!」 |
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メシアソレイユ 「虚ろなる影にこの光を捉えれるものか!!!」 |
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メシアソレイユ 「虚ろなる影にこの光を捉えれるものか!!!」 |
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メシアソレイユ 「ククク……クク……クククク……ハハハハハハハハハ!!!!!」 |
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光を打ち付ける。 |
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メシアソレイユ 「おとなしく縛られて焼かれるがいい!!」 |
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メシアソレイユ 「クククッ…ハハハハハハハ!!!」 |
| 泥被る造花のカード発動! |
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メシアソレイユ 「夜が来ることを恋しく、乞いしく、想え。我が太陽の光を前に。」 |
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スカーレット 「あ、ありがとうございます…!」 |
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スカーレット 「あ、ありがとうございます…!」 |
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メシアソレイユ 「ハハハハハハハハハハハ!!!!!!」 |
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メシアソレイユ 「ハハハハハハハハハハハ!!!!!!」 |
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この物語の終焉は、幸福に満ちている。 |

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死して花となれたなら、なんとしあわせなことか。 |
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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |
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なにも思い出せない。 |
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ミハル 「おっと。危ない、危ない」 |


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メシアソレイユ 「ククク……クク……クククク……ハハハハハハハハハ!!!!!」 |
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光を打ち付ける。 |
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メシアソレイユ 「全身に浸らせてくれよう!我が正義を!!!輝かんとばかりに!!」 |
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メシアソレイユ 「おとなしく縛られて焼かれるがいい!!」 |
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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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── 足元が揺らぐ。 |
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スカーレット 「大丈夫ですか!?今治しますから!どりゃっ!」 |
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スカーレット 「まだ倒れるわけには…!」 |
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追い打つような水撃 |

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メシアソレイユ 「夜が来ることを恋しく、乞いしく、想え。我が太陽の光を前に。」 |
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光を打ち付ける。 |
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メシアソレイユ 「クククッ…ハハハハハハハ!!!」 |
![]() |
メシアソレイユ 「おとなしく縛られて焼かれるがいい!!」 |
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わたしはこの世界に生きており、彼らもまた生きている。 なれば、例えどれだけ相容れなくとも、協調しなければならない。 |
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この世界で生きることを選んだのならば。 |

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──泥にまぎれて掻き消えた、花の薫香。 |
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泥の仮面がとけていく。 のどから剥がれて、だれかの声が失われていく。 ……最初は、声からだという。 |
| 泥被る造花のカード発動! |
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カシス 「自らを裂いてでも、壊したい理が、ある……」 |
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メシアソレイユ 「ははははははははははははははははははははははははあははははははははははは!!!!!!!!!!!」 |
| ドブのカード発動! |
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メシアソレイユ 「ハハハハハハハハハハハ!!!!!!」 |
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メシアソレイユ 「ハハハハハハハハハハハ!!!!!!」 |
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メシアソレイユ 「ハハハハハハハハハハハ!!!!!!」 |
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メシアソレイユ 「ハハハハハハハハハハハ!!!!!!」 |
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メシアソレイユ 「ハハハハハハハハハハハ!!!!!!」 |

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――捻じれて、溶ける。 |
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――――!! ――――!! |
| あなたのカード発動! |
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メシアソレイユ 「ククク……クク……クククク……ハハハハハハハハハ!!!!!」 |
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光を打ち付ける。 |
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メシアソレイユ 「クククッ…ハハハハハハハ!!!」 |
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この物語の終焉は、幸福に満ちている。 |

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苦しみの羊水で生かされる。 |
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なにも思い出せない。 |
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今日もこうして、わたしは誰かの面を被る。 ──それが、いったいだれの面だったのかも、わからないまま。 |

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まだ苦しむべきだ。 |
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泥の仮面がとけていく。 のどから剥がれて、だれかの声が失われていく。 ……最初は、声からだという。 |
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スカーレット 「じっとしててください!でぇい!」 |
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スカーレット 「まだ倒れるわけには…!」 |
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追い打つような水撃 |
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スカーレット 「そんな…!メシアさん!私一人で…どうしよう!」 |


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ミハル 「オレのことは気になさらなくていいんですよ」 |
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空っぽのわたしは、誰かの皮を借りなければ生きられない。 |

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……わたしはきっと、もうとっくの昔から死体だったのだ。 それでもわたしは、ひとで在りたかった。 |
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ミハル 「のりが悪いなあ」 |
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ミハル 「ムリしちゃダメですよ」 |
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ミハル 「あとちょっとだっと思ったんだけど」 |
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指先から、わたしの温度が消えていく。 否。これはアナタの温度だった。 わたしにはなにもない。 わたしに温度があるのだと、わたしは、錯覚を、どうして、 |
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スカーレット 「…つらいっ!けど!もう少しだけ!」 |
| スカーレットのカード発動! |
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狸 「ふぅー↑↑」 |
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スカーレット 「まだ倒れるわけには…!」 |
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スカーレット 「まだ倒れるわけには…!」 |
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スカーレット 「まだ倒れるわけには…!」 |
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スカーレット 「まだ倒れるわけには…!」 |
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スカーレット 「まだ倒れるわけには…!」 |


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ミハル 「オレのことは気になさらなくていいんですよ」 |
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: 「 ――手元へと還っていく。」 |
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「ちょっと黙っててな。」 |
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――――!! ――――!! |
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今日もこうして、わたしは誰かの面を被る。 ──それが、いったいだれの面だったのかも、わからないまま。 |

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── 足元から、泥の腕が数多伸びる。 |
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スカーレット 「じっとしててください!でぇい!」 |
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スカーレット 「ううそんなぁ…こんなところで…俺は…」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
2 3 0 0 2 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
1 1 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 2 0 2 0 0 |
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| ||||||||||||||
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ミハル 「オレたちの勝ちですねえ。 ふふ。でもオレはアナタたちのこと、好きですよ。 敵対するからこそわかることもあるんですが、 イバラシティが好きで守ろうとしている人間って、案外少ないんです。 オレが偶然、会っていないだけかもしれないけれど。 むしろ、偶然であってほしいなあ」 |
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ミハル 「……お前たちはどう?」 |
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ミハル 「ちゃんと会話、するんだよ。時間は有限なのだから」 |

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「"正義は勝つ!!" ……か? はは、舞台に上がった以上はどっちもどっちだな。 ……バカらしいったらねェや。 両成敗、両成敗。」 |

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