
緋色妖精光沙
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立ちはだかるもの
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義手、義足から駆動音が漏れ出した。 |
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ユウ 「俺が相手だっ」 |
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サクモ 「さてさて、この間のアルマジロみたいなヤバいのでなければいいがな」 |
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ミーシャ 「さぁて、一丁稼ぐとするにょろ。」 |
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チヨミ 「猛獣出没注意ってちゃんと看板たてといて欲しいよなぁ、ンモー」 |
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ミーシャ 「日の光を浴びて、」 |
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ミーシャ 「剛毅に健全で、」 |
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ミーシャ 「あやしげな方法であやしいクスリを作り、」 |
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ミーシャ 「ガッツリ異常を喰らわすにょろ~ん。」 |
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ユウ 「神経接続伝導率、最大解放!」 |
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ユウ 「リミッター解除、アクチュエータ戦闘モード起動!」 |
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義手の内部から光が漏れ出る。 モーター音が唸りを上げ、空気を焼くイオン臭が立ち込めた。 |
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義足の内部から薄い光が漏れ出る。 下腿の外側部がせり上がり、排熱フィンが稼働する。 熱を帯びた金属が空気を揺らめかせた。 |




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ミーシャ 「猛る炎で明るく彩るにょろん。」 |
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ミーシャ 「なかなかイイ目をしてるにょろねぇ。」 |
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ドクンと心臓が強く跳ねる。 突如、体中の傷から血が噴き出し、肉体を赤く染めていく。 血は蠢きながら体を包み込み、攻撃的なフォルムの外骨格となって隈なく体を覆っう。 頭部を濡らした血は2本の角を生やした蛇の兜となり、顔全体を仮面が覆い隠した。 霧のように空中に飛び散った血は、集まって赤いマントへ姿を変える。 義手を濡らした血は炎となって燃え上がり、炎は大蛇の姿となって腕にまとわりつく。 |
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意識が一つになっていく感覚。 自分こそが悪魔だという感覚。 自分が自分でなくなっていく感覚が冷たい針のように胸に突き刺さる。 |
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ユウ 「──それでも、誰かを救えるなら……俺はっ!──」 |
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そこには血濡れた赤い鎧兜を身に纏った悪魔が立っていた。 |
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ユウ 「 正義執行!」 |
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チヨミ 「そんじゃ巻いてこ」 |
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ユウ 「ここだっ」 |
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ユウ 「これが御砕流の見切り術!」 |
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ユウ 「まだまだ、これからだっ」 |
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サクモ 「調息、闘争し、また調息…… HOW TOだ。基本を脊髄からひねり出せ……!」 |
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ミーシャ 「じっと、辛抱の時にょろ。」 |



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ミーシャ 「炎上を切望するっさ。」 |
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心臓がドクンと脈打つ。 体の中から何かが這い出てくるような、そんな感覚。 得体の知れない何かが叫んでいる。力が欲しいならもっと血を寄越せ、と。 |
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ユウ 「俺が、皆を守る!」 |
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チヨミ 「ぁいでっ!?」 |



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ミーシャ 「気炎を上げて、万事に丈夫、」 |
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ミーシャ 「炎上を切望するっさ。」 |
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ユウ 「せいやぁっ!」 |
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チヨミ 「邪魔だよねぇこの犬ころ!」 |
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チヨミ 「ぁいでっ!?」 |
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ユウ 「ありがとうございます」 |



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1 8 1 1 0 0 |
3 5 0 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
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0 1 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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ミーシャ 「気力・体力ガッと上げ。」 |
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ミーシャ 「猛る炎で明るく彩るにょろん。」 |
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ユウ 「祥雲さん、避けて!」 |
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サクモ 「……不要だ。倒してしまえばいいのだろう」 |
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ユウ 「そんなっ」 |
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チヨミ 「はいパチン! ……ん? ああ、パチン!」 |
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チヨミ 「ぁいでっ!?」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ミーシャ 「炎の舞いを一差し、」 |
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ミーシャ 「なかなかイイ目をしてるにょろねぇ。」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ユウ 「まだまだ、これからだっ」 |



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2 9 1 1 0 0 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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0 4 0 0 0 0 |
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ミーシャ 「そーれ、みんなガッツリアゲアゲーっさ。」 |
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義手の前腕外側部がスライドし、薬莢がごとくボトルが排出された。 被覆セラミックス粒子燃料が空になったタンクに充填される。 と同時、手の甲から高温の炎が噴き出し、拳を覆った。 |
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ユウ 「この調子で!」 |
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ユウ 「この調子で!」 |
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チヨミ 「はいパチン! ……ん? ああ、パチン!」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ミーシャ 「炎の舞いを一差し、」 |
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ミーシャ 「なかなかイイ目をしてるにょろねぇ。」 |
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ミーシャ 「ほら、集中、集中。がんばるにょろ」 |
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サクモ 「すっかり師匠が板に付いたな」 |
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ミーシャ 「似合わないと思うんだがねぇ、ま、人生色々あるっさ」 |
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ユウ 「師匠、周り見て!次きますから!」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ユウ 「ここだっ」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |



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1 1 1 1 0 0 |
1 0 0 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
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0 4 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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ミーシャ 「キレイに入ったにょろ~ん。」 |
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ユウ 「そーらっ!」 |
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ユウ 「手ごたえありっ!」 |
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チヨミ 「焼肉屋――っ!」 |
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焼肉屋 「まいど~」 |
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チヨミ 「審判屋――っ!!」 |
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審判屋 「まいど~ 1! 2! ――…」 |
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チヨミ 「焼肉屋――っ!」 |
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焼肉屋 「まいど~」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ミーシャ 「炎の舞いを一差し、」 |
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ミーシャ 「なかなかイイ目をしてるにょろねぇ。」 |
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ミーシャ 「なかなかイイ目をしてるにょろねぇ。」 |
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ミーシャ 「なかなかイイ目をしてるにょろねぇ。」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ミーシャ 「炎の舞いを一差し、」 |
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ミーシャ 「なかなかイイ目をしてるにょろねぇ。」 |
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ユウ 「助かりました!」 |

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ミーシャ 「そーれ、みんなガッツリアゲアゲーっさ。」 |
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ユウ 「あ、先生そっち行きましたよ」 |
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ミーシャ 「ちょいさっ」 |
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チヨミ 「あることないこと書き散らすかー」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ユウ 「これなら、行けるっ」 |



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ミーシャ 「キレイに入ったにょろ~ん。」 |
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ミーシャ 「一度ハマれば次はゴメンっさ。」 |
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ユウ 「くらえっ」 |
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サクモ 「大振りすぎる。もっと相手の呼吸を読め。予想外の瞬間、呼吸の虚を付け」 |
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ユウ 「はいっ」 |
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チヨミ 「デキないケンカさせんじゃない……よ!」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ミーシャ 「じっと、辛抱の時にょろ。」 |

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ミーシャ 「そーれ、みんなガッツリアゲアゲーっさ。」 |
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ユウ 「そこだっ」 |
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チヨミ 「やけちゃうな……やけちゃうでしょ?」 |
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チヨミ 「審判屋――っ!!」 |
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審判屋 「まいど~ 1! 2! ――…」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ユウ 「これなら、行けるっ」 |


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ミーシャ 「キレイに入ったにょろ~ん。」 |
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ミーシャ 「なかなかイイ目をしてるにょろねぇ。」 |
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ミーシャ 「そーれ、みんなガッツリアゲアゲーっさ。」 |
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義手の前腕外側部がスライドし、薬莢がごとくボトルが排出された。 被覆セラミックス粒子燃料が空になったタンクに充填される。 と同時、手の甲から高温の炎が噴き出し、拳を覆った。 |
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ユウ 「なんとか、なったか?」 |
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サクモ 「殺したかしっかり確認するまで気を抜くな」 |
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ユウ 「そんな言い方……」 |
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サクモ 「お前の命を守れるのは、お前だけだ。よく考えておけ」 |
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ユウ 「……はい」 |
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チヨミ 「やけちゃうな……やけちゃうでしょ?」 |
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チヨミ 「やけちゃうな……やけちゃうでしょ?」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ユウ 「ありがとうございます」 |



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ミーシャ 「キレイに入ったにょろ~ん。」 |
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義手の前腕外側部がスライドし、薬莢がごとくボトルが排出された。 被覆セラミックス粒子燃料が空になったタンクに充填される。 と同時、手の甲から高温の炎が噴き出し、拳を覆った。 |
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ユウ 「この調子で!」 |
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チヨミ 「あることないこと書き散らすかー」 |
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チヨミ 「だぁから……ッ」 |
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チヨミ 「だぁから……ッ」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ミーシャ 「じっと、辛抱の時にょろ。」 |

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ミーシャ 「そーれ、みんなガッツリアゲアゲーっさ。」 |
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ユウ 「そこだっ」 |
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チヨミ 「やけちゃうな……やけちゃうでしょ?」 |
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チヨミ 「審判屋――っ!!」 |
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審判屋 「まいど~ 1! 2! ――…」 |
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サクモ 「後ろにも気を配れ。敵はいつも正面から来るとは限らない」 |
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ユウ 「あ、ありがとうございます」 |
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ミーシャ 「私の見切りは、イバライチィィィィにょろん。」 |
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ミーシャ 「炎の舞いを一差し、」 |
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ユウ 「まだまだ、これからだっ」 |
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ミーシャ 「じっと、辛抱の時にょろ。」 |


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ミーシャ 「キレイに入ったにょろ~ん。」 |
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ミーシャ 「おっと、ここらで祝福の風を。」 |
| ミーシャのカード発動! |
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義手の前腕外側部がスライドし、薬莢がごとくボトルが排出された。 被覆セラミックス粒子燃料が空になったタンクに充填される。 と同時、手の甲から高温の炎が噴き出し、拳を覆った。 |
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ユウ 「手ごたえありっ!」 |
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チヨミ 「ああー、しんどい……」 |
| チヨミのカード発動! |
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チヨミ 「あることないこと書き散らすかー」 |
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ユウ 「助かりました!」 |
| サクモのカード発動! |
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ミーシャ 「じっと、辛抱の時にょろ。」 |
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ユウ 「ナイス援護です」 |
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サクモ 「調息、闘争し、また調息…… HOW TOだ。基本を脊髄からひねり出せ……!」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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0 4 0 0 0 0 |
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義手、義足のスリットが開き、白い煙状の冷却ガスを排出した。 |
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ユウ 「……戦闘終了」 |
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ユウ 「誰かを守るとか、おこがましいな。生きあがいてるだけじゃないか」 |
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ユウ 「…………それでも──俺は誰かを助ける為に力を使いたい」 |
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ミーシャ 「ちょっち、頭を冷やそーかにょろね。」 |
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チヨミ 「……読めてましたとも。 特に際立つ危険はないってね」 |
