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紫明 「さぁ進め、成就の為に。」 |

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遠目には、周囲と変わりない建造物があった。 電柱。看板。標識。街灯。ミラー。人影。 歪に組み合わさって、数を増やし――景色に溶け込みながら"障害物"を取り囲む――が。 今回は建物の様子が違う。まるで、"障害物"に合わせたようだ。 |

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「ね~絶対手離さないでね……」 「大丈夫大丈夫、泳げるまではちゃんと支えるから。やってごらん?」 |

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「やった~~!」 「海だ!」 「こら!いきなり入らない!」 「うわ!コンブ!」 |

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溶けた液体が広がって、盛り上がって、固く、形を得る。 水のない、海辺のように。 退路を塞いでいく。 |
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シートやパラソル、小さな店舗。 にぎやかな海辺から人だけを抜いた光景がそこにある。 |


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海辺の学校、校舎にくっついた時計が、丁度10時25分を指す。 |
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「もういーかい!」 「まーだだよ!」 「もういいよ!」 「まだぁ~!」 |
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「ふつ~に逃げ切ってやらぁ!」 |

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紫明 「ただじゃあやらせてくれないのか?」 |
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近くに学校のような建物が建っている。 校庭らしき場所には大きな木が生えていた。 |
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「みつけた!!!」 |
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「イヤァァァァ!!助けて!!!」 |

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「味噌汁できたよ~運んで~」 熱々のわかめの味噌汁が現れた! |
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紫明 「もう少し、」 |
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紫明 「もう少し、」 |
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紫明 「悪くない」 |
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「みつけた!!!」 |

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紫明 「ただじゃあやらせてくれないのか?」 |
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近くに学校のような建物が建っている。 校庭らしき場所には大きな木が生えていた。 |
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「みつけた!!!」 |


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紫明 「ただじゃあやらせてくれないのか?」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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「そこだ!」 |

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『そんなに飲んだらお腹こわすよ!』 『へーきだって!』 辺りに雨が降る。 しゅわしゅわと音を立て、辺りを溶かす酸の雨だ。 |

| 街喰らいのカード発動! |
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『どうして?』 |
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「っ~~~まて……どこいった!」 |

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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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「そこだ!」 |

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「味噌汁できたよ~運んで~」 熱々のわかめの味噌汁が現れた! |
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紫明 「どこを狙ってるんだ熊谷に当たったらどうしてくれる?」 |
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紫明 「悪くない」 |
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「みつけた!!!」 |


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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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「そこだ!」 |
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「っ~~~まて……どこいった!」 |

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砂のように波打つ黒い地面が、いくつもの足跡を描く。 走り回り、飛び跳ね、転んで、寝転ぶように。 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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「っ~~~まて……どこいった!」 |

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「……足りない」 「と……」 「豆腐がなきゃ味噌汁じゃない!!!」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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「そこだ!」 |


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紫明 「終わりか?」 |
| 椿鬼のカード発動! |
| <響け怨嗟の残滓よ、根を張り天を穿つ白矛> <【金宿】白根の三日月奏> |
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「……足りない」 「と……」 「豆腐がなきゃ味噌汁じゃない!!!」 |
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「みつけた!!!」 |


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紫明 「終わりか?」 |
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「……足りない」 「と……」 「豆腐がなきゃ味噌汁じゃない!!!」 |
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「っ~~~まて……どこいった!」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 1 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 2 0 1 2 1 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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紫明 「こんなところで邪魔されるわけにはいかないんだよ、俺も。」 |
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「おはようございます。本日は燃えるゴミの収集日です。ごみは朝8時までに出してください」 |
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突き立ったスピーカーからぶつ切りの、合成したような音声が流れた直後、 溶けるようにスピーカーが消える。 周囲の建物も、いくつかが同じように『収納』されたのち、 |
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半端に人の形をした"中心"が、建物を引き連れながら移動を始めた。 |
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キーンコーンカーンコーン…… 「あっやべ!」 「休み時間終わってた!」 「まってよ~」 「急げ!遅刻!」 |
