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ぷち蛇王 「押し通るのみよ!!」 |
| 百戒 「次から次へと…」 |

| イオリ 「なんだか知らんが! 決闘やむなし! お互い恨みっこなしでいくぞ」 |
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紫明 「進め進め、希望や願いを捻り潰してやろう!」 |

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遠目には、周囲と変わりない建造物があった。 電柱。看板。標識。街灯。ミラー。人影。 歪に組み合わさって、数を増やし――景色に溶け込みながら"敵"を取り囲む。 |

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さっきまで蚊と戯れていたせいで疲れたデカい猫が、健やかに寝ている。 (※以降、今更新中の戦場に猫は出ません) |
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ひそひそ、噂をする声。 「なんだか最近……」 「ね、怖いよね」 「大丈夫かな?」 「気をつけてれば……」 |

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何者かの声がする。 姿は見えないのに、あちこちから視線を感じさせる。 尤も、この視線はあなたたちになんの影響も与えない。 動きを止めることもなければ、精神に強制的な影響も与えない。 ただ、得体の知れない気味悪さを与えるだけだ。 |

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工事中に置くような看板が多数、ドミノ倒しができそうなほど現れる。 「爆発注意!」 「爆発禁止!」 「猫が寝ています!」 |
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物理法則を無視して建物が立ち上がり、傾き、崩れる。 滅茶苦茶な現象がそこらで起きている。 認識障害を起こしているわけでも、実体のない映像でもない。 |

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この街は生きている。この街は街ではない。 あらゆる街を取り込んで自身の一部へと変えた、生物兵器だ。 |



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百戒 「痛いくらいじゃ退きませんか?」 |
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ぷち蛇王 「ムッ…中々やるではないか」 |
| 百戒 「当たらねえ~!!」 |
| イオリ 「得意分野だ!」 |
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カンカンカンカン…… 地理を無視して設置された遮断器がデタラメに降りる。 |
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その向こうを行き交う人々。 |

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ぷち蛇王 「吹っ飛べ!!」 |
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ぷち蛇王 「吹っ飛べ!!」 |
| 椿鬼のカード発動! |
| <響け怨嗟の残滓よ、根を張り天を穿つ白矛> <【金宿】白根の三日月奏> |
| イオリ 「手が!!!!」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
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サイレンと視界を埋める赤い光が通り去る。 過ぎた後は、全てが元通りだ。 |

| 百戒のカード発動! |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「…………ッ」 |
| 百戒 「…………ッ」 |
| イオリ 「準備よし! 行くぞぉ!」 |
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ガラスに映る、人、人、人! その誰もが、この場所に立つ命のことなど見ていない。 あるのは、それらを監視する目。 |

| 百戒 「…………まだ、まだ終わりませんよ。終わらせません」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「ふー」 |
| イオリ 「足が!!!!」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
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『そんなに飲んだらお腹こわすよ!』 『へーきだって!』 辺りに雨が降る。 しゅわしゅわと音を立て、辺りを溶かす酸の雨だ。 |



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紫明 「ひとり。」 |
| 百戒 「あんまり使いたくはないんですけどね…畳み掛ける!」 |

| 百戒 「…………まだ、まだ終わりませんよ。終わらせません」 |
| 百戒 「ふー」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
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辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
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「気をつけてって言ったのに……消毒、染みるからね!」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |
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紫明 「悪くない」 |
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紫明 「悪くない」 |
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紫明 「人心地」 |

| 百戒 「…………まだ、まだ終わりませんよ。終わらせません」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |


| 百戒 「よっ」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
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今まで黒く、濁っていた街の景色ではない。 今も誰かが住んでいるような光景。 歩きやすいように整備された道。 うろつく何者かの気配。 |

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紫明 「ひとり。」 |
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ぷち蛇王 「吹っ飛べ!!」 |
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ぷち蛇王 「ムッ…中々やるではないか」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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あなたの足元から冷たい、黒い水が這い上がる。 きっと実際に罹ったわけではない。 しかしあなたに触れ覆っていく感覚は確かに、死に至る病のものだ。 |

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紫明 「ちゃんと狙え、当たってないだろう」 |
| 百戒 「しまっ……」 |
| イオリ 「はわわわ」 |

| イオリのカード発動! |
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ひまわり 「ふぃーーーーばーーーーーーー!!!」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
| イオリ 「こんなこともあろうかとっ」 |
| 百戒 「…………ッ」 |
| 百戒 「…………ッ」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
| イオリ 「こんなこともあろうかとっ」 |
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辺りに広がりつつある炎。 立ち上る煙。 そこに誰がいようとも、熱が包み込もうとしてーー |
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「また今日もヤンチャしてきたのねぇ。手当するから、さあ座って」 煙の中から絆創膏が一枚。それでは覆い隠せないはずの傷を、広がろうとしていた火の一部を、ただ滑るだけで消していく。 |
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紫明 「もう少し、」 |

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ぷち蛇王 「おんどりゃ!!」 |
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紫明 「ちゃんと狙え、当たってないだろう」 |
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ぷち蛇王 「ムッ…中々やるではないか」 |
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ぷち蛇王 「ふんぬっ!」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |


| 百戒 「よっ」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
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あなたの足元から冷たい、黒い水が這い上がる。 きっと実際に罹ったわけではない。 しかしあなたに触れ覆っていく感覚は確かに、死に至る病のものだ。 |


| 百戒 「…………まだ、まだ終わりませんよ。終わらせません」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「ふー」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
| 百戒 「うおぉい!?」 |
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あなたの足元から冷たい、黒い水が這い上がる。 きっと実際に罹ったわけではない。 しかしあなたに触れ覆っていく感覚は確かに、死に至る病のものだ。 |


| 椿鬼のカード発動! |
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ドラクラ 「呼ばれて!飛び出て!ジャンジャカジャーン!」 |
| 百戒 「…………まだ、まだ終わりませんよ。終わらせません」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒のカード発動! |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
| イオリのカード発動! |
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玖楠 「……“こちら側”を…俺の仲間達を、そう易々と倒せると思うなよ…!」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
| 百戒 「ありがとうございます」 |
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あなたの足元から冷たい、黒い水が這い上がる。 きっと実際に罹ったわけではない。 しかしあなたに触れ覆っていく感覚は確かに、死に至る病のものだ。 |



| 百戒 「うおぉい!?」 |
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紫明 「ただじゃあやらせてくれないのか?」 |
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ぷち蛇王 「喰らえ普通のパンチ!!」 |
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紫明 「ちゃんと狙え、当たってないだろう」 |
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ぷち蛇王 「ムッ…中々やるではないか」 |
| イオリ 「手が!!!!」 |
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紫明 「こんなでかい的外すのかお前は?」 |
| イオリ 「おおッ!?」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |

| 百戒 「…………まだ、まだ終わりませんよ。終わらせません」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「ふー」 |
| 百戒 「うおぉい!?」 |
| 百戒 「当たらねえ~!!」 |
| イオリ 「足が!!!!」 |
| イオリ 「おおッ!?」 |
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あなたの足元から冷たい、黒い水が這い上がる。 きっと実際に罹ったわけではない。 しかしあなたに触れ覆っていく感覚は確かに、死に至る病のものだ。 |


| 百戒 「あぶねっ」 |
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紫明 「次はないぞ」 |
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紫明 「終わりか?」 |
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ぷち蛇王 「喰らえ普通のパンチ!!」 |
| イオリ 「足が!!!!」 |
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ぷち蛇王 「まだまだやれるぞ!」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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あなたの足元から冷たい、黒い水が這い上がる。 きっと実際に罹ったわけではない。 しかしあなたに触れ覆っていく感覚は確かに、死に至る病のものだ。 |

| 百戒のカード発動! |
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紫明 「どこを狙ってるんだ熊谷に当たったらどうしてくれる?」 |
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ぷち蛇王 「ムッ…中々やるではないか」 |
| 百戒 「グワーッ!」 |
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ぷち蛇王 「も、百戒~~!?」 |
| イオリ 「はわわわ」 |

| イオリ 「こんなこともあろうかとっ」 |
| イオリ 「こんなこともあろうかとっ」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |


| イオリ 「こんなこともあろうかとっ」 |
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あなたの足元から冷たい、黒い水が這い上がる。 きっと実際に罹ったわけではない。 しかしあなたに触れ覆っていく感覚は確かに、死に至る病のものだ。 |


| イオリ 「おおッ!?」 |
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あなたの足元から冷たい、黒い水が這い上がる。 きっと実際に罹ったわけではない。 しかしあなたに触れ覆っていく感覚は確かに、死に至る病のものだ。 |


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紫明 「ひとり。」 |
| イオリ 「こんなこともあろうかとっ」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
| イオリのカード発動! |
| イオリ 「こんなこともあろうかとっ」 |
| イオリ 「ひゃーん!」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 1 0 2 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 9 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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紫明 「……本気でやらんと、全てが手から滑り落ちるぞ」 |
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「おはようございます。本日は燃えるゴミの収集日です。ごみは朝8時までに出してください」 |
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突き立ったスピーカーからぶつ切りの、合成したような音声が流れた直後、 溶けるようにスピーカーが消える。 周囲の建物も、いくつかが同じように『収納』されたのち、 |
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半端に人の形をした"中心"が、建物を引き連れながら移動を始めた。 |
