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ミハル 「うわあ~。大きなシャチ~。 シャチ……負けたら食べられちゃうかな……。 ………………」 |
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ミハル 「……野生のシャチに遭遇した場合の 一般人の反応がわからないんですが、 この場合どんな反応するのが正解なんですかね? カラフルお兄さん、手本をお願いします。 3、2、1──」 |

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「……ああ!? 海のギャング目の前にして、急に大喜利か……!?」 |
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「ナシナシ、そーいうのは随分前に辞めたんだ。」 「図書館にシャチだとか、つまんねェ映画でもあるまいし…… B級パニックにリアクションなんてしたらそれこそ負けだぜ?」 |
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「あー……でも、とっとと死にてェってんなら話は別だな。 死亡フラグなら、いくらでも立てられるぜ?」 「性格悪いヤツはコロっと早死にするモンだしな。」 |

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守護者《ORCA》 「――我が脳は我が姫の意思。我が力は我が主の力。」 |

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守護者《ORCA》 「――我が脳は我が姫の意思。我が力は我が主の力。」 |

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ざわざわ ――列を為す 人々の影。 ざわざわ ざわざわ |
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――鳴り響く。 不快なブザーの音。 |
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――――!! ――――!! |
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――――幕が上がる。 |
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ミハル 「ぅ、……ぐッ……」 |
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──花の香りは掻き消えて、泥のにおいに満ちていく。 忌まわしき泥が、苗床から ずるり、ずるり と零れていく。 |

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そいつの足元が、水に打たれたかのように揺らぐ。 ── ぐぽり と空気を吐き出して、泥の触手が現れた。 肉のような質感を伴う泥は、体に浮かべた数多の眼玉を ギョロリ、ギョロリ と転がして、敵意ある獲物を認めた。 |

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ミハル 「ぜんぶ、……ぜんぶ、泥を被せて、隠しましょう。 いつもどおり。ふだんどおり。いままでどおり。 何食わぬ顔をして、当たり前の平穏を生きましょう。 大丈夫。ばれやしないさ。だって覚えていないもの。 悲劇も、不幸も、時間もなにも、お花で飾れば気にならない」 |



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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
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ふえる。 ふえる。 |
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空っぽのわたしは、誰かの皮を借りなければ生きられない。 |

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そいつの世界は、ばけものに満ちていた。 |
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"──吐き気がするだろう、息苦しいだろう。 さあ、早く死ね。" |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |
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ミハル 「ありゃ。今の避けちゃうんだ……」 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |

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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
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でろり。影より這い出るピンク色―― |

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ずしーん… ずしーん… ゴゴ…ッ |
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――男の影がブレる。 |
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この物語の終焉は、幸福に満ちている。 |

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胎内から滑り落ちた泥が隆起し、肉のような腕を模す。 肉のような山を模す。ばけもののようなヒトを模す。 |


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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
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ミハル 「おっと。危ない、危ない」 |
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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
| 泥被る造花のカード発動! |
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ナガレ 「よく効く三本詰め合わせ」 |
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ウサギが首をかしげた。 |
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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。ヒトを象る。 そいつにとって、"これ"がヒトであったのだ。 これが世界だったのだ。 |

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"──恐ろしいだろう、さみしいだろう。 さあ、早く死ね。" |
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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |


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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
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――男の影がブレる。 |
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愛さなければ。愛さなければ。愛さなければ。 愛さなければ! |

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── 足元が揺らぐ。 |

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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
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ウサギがその水面にとけた。 |
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ウサギがやわらかな首をかしげた |
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ウサギがその水面にとけた。 |
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ウサギがその水面にとけた。 |
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なるほど、上出来だ。 |
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あなたはうまくやった。 |
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それはきっと素晴らしい成果をもたらすだろう。 |
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あなたはうまくやった。 |
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わたしはこの世界に生きており、彼らもまた生きている。 なれば、例えどれだけ相容れなくとも、協調しなければならない。 |
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この世界で生きることを選んだのならば。 |

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ミハル 「のりが悪いなあ」 |
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ミハル 「ありゃ。今の避けちゃうんだ……」 |
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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |
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ミハル 「今の結構自信あったのになあ」 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |
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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |

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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
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なるほど、上出来だ。 |
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ウサギがその水面にとけた。 |
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それはきっと素晴らしい成果をもたらすだろう。 |
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あなたはうまくやった。 |
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あなたはうまくやった。 |
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あなたはうまくやった。 |
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なるほど、上出来だ。 |
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それはきっと素晴らしい成果をもたらすだろう。 |
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あなたはうまくやった。 |
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それはきっと素晴らしい成果をもたらすだろう。 |
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あなたはうまくやった。 |
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なるほど、上出来だ。 |
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今日もこうして、わたしは誰かの面を被る。 ──それが、いったいだれの面だったのかも、わからないまま。 |

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……わたしはきっと、もうとっくの昔から死体だったのだ。 それでもわたしは、ひとで在りたかった。 |
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ミハル 「次は当てちゃいますからね~?」 |


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「……逃げられねェっつーのは難儀だな。」 |
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なるほど、上出来だ。 |
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空っぽのわたしは、誰かの皮を借りなければ生きられない。 |

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死して花となれたなら、なんとしあわせなことか。 |
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ミハル 「のりが悪いなあ」 |
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守護者《ORCA》 「・・・・・・・・・」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 2 0 3 0 0 |
0 4 0 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 1 0 0 0 0 |
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ミハル 「お互い生きてますか? ふふ。ザンネン。 オレはどうやら元気みたいです。 カラフルお兄さんは知っていますか? 憎まれっ子世に憚るっていう言葉」 |
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ミハル 「──今回は、そういうことだったようですね? 性格の悪いやつらはコロッと死ぬことなく、 敬虔な姫の従者を斃し進むのでした。 めでたし、めでたし」 |

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「サメ映画なら、がぶり。だったんだけどな。」 |
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うさぎがじっと見つめている…… |

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