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コドー 「……」 相手をただ無表情に見つめている |
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コドー「あ―ぁア、ア”――」 艶消しを施された様な光の無い瞳がゆっくりと据わって行く |
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コドー 「フ―ぅ゛―あッ――ぐゥ!!」 メキメキと云う音と共に、 幾何学に全身を走る赤光の線が、血管が浮き出る様に太く成る |
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コドー「後ろ無し、場所も無しー彼処は…オレの…―」 少年の影から伸びる無数の黒き腕は、彼を守るかの如しに蠢き散って姿を隠す |
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コドー 「―グ―ぁ…――じぃ…ちゃ…?」 少年の体を幾何学に走る赤光が輝きを増した |


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コドー 「行ける殺れる殺れる殺れる行ける――全 部 壊 せ る」 |
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オモワク 「今日のオキャクサマにご挨拶を――」 爛れ掠れた声音が少年の直ぐ側から聞こえるが姿は無し、 代わりとばかりに、彼の持つバットに漆黒の棘が現れた |

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コドー 「行ける殺れる殺れる殺れる行ける――全 部 壊 せ る」 |
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コドー 「――……み つ け た」 ぎょろり、とした濁った眼が見開けば、 手に握る傷だらけのバットから零れ落ちる赤黒い雫が、 刃と形成し相手を引き裂こうとする |
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コドー「ぁ―――あぁ…――ゥ?」 |
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コドー 「ぁ……」 さざめく第六感の成るままに体を動かした |
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火 水 風 地 光 闇 |
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コドー 「…ぁっったま――イてぇ…」 空間を走る黒いノイズの様な霧が、 コドーを包み込んだその後に、"元に戻った"らしい彼が其処に居た |
