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瓦倫丁 「前方より、移動型都市が接近中 種別は、P型、守護鬼が一鬼。 …未来も、現在も無い過去の亡者共、か」 |
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瓦倫丁 「…存在値はこちらのおよそ倍だが、 喰えれば、中々に美味しい相手と言えるだろう」 |
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瓦倫丁 「よォし、総員戦闘配置! 相手は腹の中に大量の人的資源を抱えているぞ! 根刮ぎ奪って、大いに埒を明けろ!」 |
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瓦倫丁 「我々が、『人的資源再生促進センター』だ!!」 |

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紫明 「進め進め、希望や願いを捻り潰してやろう!」 |

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遠目には、周囲と変わりない建造物があった。 電柱。看板。標識。街灯。ミラー。人影。 歪に組み合わさって、数を増やし――景色に溶け込みながら"敵"を取り囲む。 |

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瓦倫丁 「人間の世界では歴史でわかるように、 劇的変化のある時必ず戦闘が行われる」 |

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瓦倫丁 「逆に言うなら、戦いの犠牲があるからこそ」 |

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瓦倫丁 「『大切なもの』が手に入る……」 |

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「なんだろう?」 「あっちに何かあるよね?」 近づくばらばらの足音。 |

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「見て!」 「侍だ~」 若々しい、おそらく中学生ほどの少女たちの声がする。声だけが。 |

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「新発売!」 何かに対抗するように何らかの宣伝文句が流れ、 建物のひとつに設置されているモニターが、不明瞭な映像を流している。 何らかのプロモーションだ。 |
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溶けた液体が広がって、盛り上がって、固く、形を得る。 それらはまるで人間のような形をして、退路を塞いでいく。 |

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その街は生きている。その街は街ではない。 あらゆる街を取り込んで自身の一部へと変えた、生物兵器だ。 |



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瓦倫丁 「『回収』用意! ハッチ開放! アームを展開しろ!」 |

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紫明 「させんぞ。」 |
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ガラスに映る、人、人、人! その誰もが、この場所に立つ命のことなど見ていない。 あるのは、それらを監視する目。 |

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瓦倫丁 「わたしには『愛国心』がある 全てはこの国のために『絶対』と判断したから行動した事…」 |

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瓦倫丁 「絶対に許されないッ!」 |

| 椿鬼のカード発動! |

| ハイヤのカード発動! |
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真紅 「ツーちゃんに、お・ま・か・せ・♥」 |
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瓦倫丁 「この世界をより良く導くためのちょっとした演出のようなものだよ」 |
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サイレンと視界を埋める赤い光が通り去る。 過ぎた後は、全てが元通りだ。 |
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紫明 「人心地」 |

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紫明 「こんなでかい的外すのかお前は?」 |
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瓦倫丁 「『作戦』と いうのだよ 『殺人』ではない…… わたしが下す 『命令』のことはな」 |

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瓦倫丁 「絶対に許されないッ!」 |
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サイレンと視界を埋める赤い光が通り去る。 過ぎた後は、全てが元通りだ。 |


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瓦倫丁 「わたしには『愛国心』がある 全てはこの国のために『絶対』と判断したから行動した事…」 |

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瓦倫丁 「どういう因果なのか… 害悪なエネルギーはこのスキ間から飛んで 遠くの誰かがそれをひきうける」 |

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瓦倫丁 「『作戦』と いうのだよ 『殺人』ではない…… わたしが下す 『命令』のことはな」 |

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瓦倫丁 「私を殺すまで、アイツは追ってくる…」 |
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サイレンと視界を埋める赤い光が通り去る。 過ぎた後は、全てが元通りだ。 |

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瓦倫丁 「痛みだけはたっぷりと味わってもらうがな!」 |


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瓦倫丁 「その威勢の良さが恐怖に押しつぶされていく様、楽しませてもらおう」 |
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紫明 「次はないぞ」 |
| オオエドのカード発動! |
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灰闇 眩 「沈め。」 |
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サイレンと視界を埋める赤い光が通り去る。 過ぎた後は、全てが元通りだ。 |
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紫明 「もう少し、」 |

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瓦倫丁 「我が心と行動に一点の曇りなし…… 全てが『正義』だ」 |
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瓦倫丁 「『作戦』と いうのだよ 『殺人』ではない…… わたしが下す 『命令』のことはな」 |

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瓦倫丁 「絶対に許されないッ!」 |
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サイレンと視界を埋める赤い光が通り去る。 過ぎた後は、全てが元通りだ。 |


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瓦倫丁 「ブハァーッ! イエスッ! イエスッ!」 |

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紫明 「ひとり。」 |
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街の景色が一変する。 道路も建物も、まるで今も使われているもののように新しく。 まるで誰かが利用しているように、扉が開け締めされる。 |
| オオエドのカード発動! |
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けもの 「ひっさつ! ピートのすごいするどいつめ!」 |
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瓦倫丁 「『試練』には必ず『戦い』があり『流される血』がある 『試練』は『強敵』であるほど良い…」 |

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瓦倫丁 「民衆は愚かなのだ 平和がつづくと戦いを求め、戦いがつづくと平和を求める」 |
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瓦倫丁 「その威勢の良さが恐怖に押しつぶされていく様、楽しませてもらおう」 |
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紫明 「ただじゃあやらせてくれないのか?」 |
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サイレンと視界を埋める赤い光が通り去る。 過ぎた後は、全てが元通りだ。 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |

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瓦倫丁 「痛みだけはたっぷりと味わってもらうがな!」 |

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紫明 「終わりか?」 |
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サイレンと視界を埋める赤い光が通り去る。 過ぎた後は、全てが元通りだ。 |

| ハイヤのカード発動! |

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瓦倫丁 「絶対に許されないッ!」 |
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瓦倫丁 「絶対に許されないッ!」 |
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瓦倫丁 「バ、バカな…この私が敗れるだと… そんなことが…そんな… うおぉぉぉっ!!」 |
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0 3 0 3 0 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 6 0 0 |
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紫明 「……本気でやらんと、全てが手から滑り落ちるぞ」 |
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「おはようございます。本日は燃えるゴミの収集日です。ごみは朝8時までに出してください」 |
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突き立ったスピーカーからぶつ切りの、合成したような音声が流れた直後、 溶けるようにスピーカーが消える。 周囲の建物も、いくつかが同じように『収納』されたのち、 |
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半端に人の形をした"中心"が、建物を引き連れながら移動を始めた。 |
