

| 「…これはまた、おぼろげな存在がいたものだ。 真にナレハテに近付いておるものがいるとすれば、貴様のような手合いであろうな。 幾らか話を聞いておきたいところだが、この様子ではそれも叶わぬか」 |
| 「――参れ」 |
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『執心』の影から、獅子のような生物が姿を現す。 |
| 「…貴様の直近の行動を追わせて貰った。 このCross+Rose、まこと重宝するが…全く、秘め事もへったくれもないな。 いや、そういう話ではないか。…まあ、どうやら既に助言を受けておる様子」 |
| 「実践に十分足る内容であるが故に我からは何も言わぬ。殊勝な輩もおったものだ… 応え立ち上がるも、そのまま朽ちるも貴様の自由である、とだけは述べておくか」 |
| 「…あるいは貴様もまた、望まずしてワールドスワップに巻き込まれたのかもしれぬがな。 それは我の知るところではない…さて、手早く済ますとしよう」 |


| 影を帯びた水が周囲をうねるように漂う。 |
| 「手早くとは言ったが、下準備は往々にして必要なものである」 |
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獅子のような生物が毛を逆立てる。 |

| ランタンの光に呼応するように、水泡が周囲を取り囲む。 |
| 従者の影が濃さを増す。 |
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獅子のような生物から激しい光が放たれる! |

| 足元で魔力を帯びた水流が渦を巻く。 |
| 「頭を冷やし己の在り方を熟慮するがよい」 |
| 「ほう……」 |
| 「良く動くものだ」 |
| 「これ以上は無意味というもの。下がるがよい」 |
| 「……ふむ」 |
| 魔力を帯びた水球が炸裂する。 |
| 「……ふむ」 |
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獅子のような生物から激しい光が放たれる! |
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火 水 風 地 光 闇 |
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| 「去るがよい、貴様には惹かれぬ…今のところはな。 あるいはこの先立ち上がり、その『魂』の輝くのを見せつけてくれる事を願おう」 |
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獅子のような生物は嬉しそうだ。 |
