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土を巻き上げながら地を褐色の根が割り、 空を覆いながら幹が伸び、そこは見る間に森となる。 |
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《これで何人目だったかな、あの街の女子供を相手にするのは》 |
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ローザ 「……突然のホラー演出はやめてほしいのですが。」 |
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ローザ 「こんにちは?こんばんは?……言葉は伝わるんですかねぇ?」 |
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ローザ 「……んー、除草剤とか持って無いんだよなぁ」 |
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ローザ 「というかだよ、人VS自然は無理じゃない?流石にずるくない?」 |
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ローザ 「……クソッ!やるしか無いの!?ナンデ!?」 |
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《しかしどれほどに力なさげな見てくれのものとて、油断ならんのが厄介なところよな》 |
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《風を操るもの、炎燃ゆるもの、水を統べるもの、群を率いるに秀でたもの…… あの街の異能とやら、実に様々。 そしてそのどれに通じたものか、見るのみで分かるのはごく少ない》 |
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《さて、きさまは果たして何をする?》 |
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《何をしたとて、おれが返すはひとつしかないがな》 |


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ローザ 「……」 |
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ローザ 「……頼みますよマジで」 |
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張り裂けながら木々が育っていく。 |
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《ふむ、この場ではいくらかなまくらの牙か。 それで構わん。使いようはある。これが病毒たる限り!》 |
| 森のカード発動! |

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ローザ 「力を廻して……」 |
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ローザ 「お願いですから邪魔はしないで……!」 |
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《ふむ、きさまもまたその力の使い手か。 おれとてそれについてはよく知っているとも。だからこそ、許すわけにはいかんな》 |
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張り裂けながら木々が育っていく。 |

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ローザ 「力を廻して……」 |
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ローザ 「大丈夫かなぁこれ……でもやるしか……」 |
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うす暗い中で琥珀ばかりが無数にきらめく。 獲物に狙いを定める獣たちのように。 |

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ローザ 「……」 |
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ローザ 「……ここで使う。」 |
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ローザ 「力を廻して……」 |
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ローザ 「……」 |
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ローザ 「……もう立たないでください。」 |
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《このまま素直に倒れるおれではない》 |
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《手袋どもの真似事でもしてみるとしようか》 |


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ローザ 「……」 |
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ローザ 「刺し通す……!」 |
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ローザ 「乙女を避けるなんて最低です」 |
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ローザ 「……もう立たないでください。」 |
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《手袋どもの真似事でもしてみるとしようか》 |

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ローザ 「……」 |
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ローザ 「まずは枝から……次に根を……」 |
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ローザ 「乙女を避けるなんて最低です」 |
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ローザ 「……もう立たないでください。」 |
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《手袋どもの真似事でもしてみるとしようか》 |
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満ちる地気が、木々たちのいずこかに宿る意識を再び呼び戻す! |
| 森のカード発動! |

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ローザ 「力を廻して……」 |
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《さあ、備えるがいい――などと言うまでもないな。 時間はさんざ与えたとも。それゆえに言おう、超えてみせるがいい》 |
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声とともに。 朽木の群れから見る間に芽吹き、開き、茂り、紅い空を覆い隠す――鮮やかな緑!! |



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ローザ 「力を廻して……」 |
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ローザ 「まずは枝から……次に根を……」 |
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ローザ 「えぇ……今の外しちゃうのかぁ……」 |
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ローザ 「……」 |
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ローザ 「まずは枝から……次に根を……」 |
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ローザ 「乙女を避けるなんて最低です」 |
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ローザ 「……もう立たないでください。」 |
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ローザ 「第2ラウンド開始ですよ」 |
| ローザのカード発動! |
プールサイドに腰掛けた少女。 桃色の髪と白い肌には珠のように雫が滴り、 どこか色気の在る光景を映している…… 「……? えへへっ! そんなに見つめたらめっ、ですよっ!」 |
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《手袋どもの真似事でもしてみるとしようか》 |
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《手袋どもの真似事でもしてみるとしようか》 |


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ローザ 「……」 |
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《このまま素直に倒れるおれではない》 |

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ローザ 「……」 |
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《弱きものを間引かねば強靭なるものは育たん》 |


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ローザ 「……」 |
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ローザ 「……出来れば外しませんようにっ!」 |
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ローザ 「えぇ……今の外しちゃうのかぁ……」 |

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ローザ 「……」 |
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ローザ 「刺し通す……!」 |
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ローザ 「……もう立たないでください。」 |
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《このまま素直に倒れるおれではない》 |
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《よく粘るものだ、もう少し早く潰せるかと思っていたが。 なれば、念を入れておく必要があるな》 |
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ひときわ高く伸び上がる根が巻き上げた土を纏いながら大上段へ。 そのままに振り下ろされる、断頭の一撃!! |
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《己の力量を悟るがいい!》 |
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《『打倒しなければならない』、そうだとも。 言われずとも元よりおれの意志はそこにこそある。 ならばおまえもそれに応えるがいい!》 |
| 森のカード発動! |
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(――猫のような鳴き声とともに、あなたの影がうごめいた) |

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ローザ 「まだ……倒れちゃ……」 |
| ローザのカード発動! |
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ローザ 「……撤退、撤退ですよもう……また勝てませんね」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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《……!? 飛んだだと? 翼があるわけでもなく、あのようなことが可能とはな。 まったく、異能なるもの手を読ません。 あともう少し早ければ、捉えられたろうかな》 |
