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紫明 「さぁ進め、成就の為に。」 |

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遠目には、きっと周囲と変わりない建造物。 歪に組み合わさったそれが、景色に溶け込みながら"敵"を取り囲む。 ――その内側にオレはいた。 |

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捨て猫 「捨てられてるからって舐めるなよ・・・」 |

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陸鮎 「環境を超越したこの私に死角は無い!」 |

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助けて。助けて。助けて―― そこら中が、助けを求めていた。 あらゆる場所で、少女が、少年が、青年が、母が、子が。 |

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それと同じくらい。 『あの人を助けてやりたい』と、 そんな声が、思いが溢れている。 それらはオレと一緒――なのだろうか。 |

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本物の人生を生きて感じたものと、借り物は、果たして同等と言えるだろうか。 オレは、言えないと思う。 知った顔の誰かを助けたいと、当たり前にそう思うのも、きっと彼らのうち誰かのもので――だからこそ。 思いの先も、誰かに教えて貰うしかない。 教えてくれ。誰かへの、手の伸ばし方を。 |



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捨て猫 「まずは士気を高めることからだ!」 |
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陸鮎 「出でよ我がしもべよッ!!」 |
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『まだま やれる !』 ダン! ダン! ダン! いくつかの窓が、順番に震える。 |
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諦めなかった誰かの言葉。 結果は知っている。でも、無駄じゃなかった。意味があったはずだ。 オレにもその意味が必要だった。 |

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捨て猫 「そこだ!」 |
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陸鮎 「私の美技を味わうがよいッ!!」 |
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『-ちか_ヅくな !』 |
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出来ることはたった一瞬。 現れる壁や柱の位置をほんの少しずらすだけ。 |


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捨て猫 「捉えた!」 |
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陸鮎 「私の美技を味わうがよいッ!!」 |
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身代わりのように、ボロボロの標識が飛び出す。 |
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ガラスに映る、人、人、人! その誰もが、この場所に立つ命のことなど見ていない。 あるのは、それらを監視する目。 それらに紛れて、ここにいる。 |
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「大丈夫だから」 誰かが誰かを励ましている。 どこかへ逃げながら。 「みんな、みんなこれ以上酷いことになんかさせないから。 頑張ろう、一緒に!」 |


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身代わりのように、ボロボロの標識が飛び出す。 |
| 街喰らいのカード発動! |
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カードから強烈な衝撃波が発生する。 |
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建物の一つが不自然に折れ、落下する。 |

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捨て猫 「捉えた!」 |
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陸鮎 「私の美技を味わうがよいッ!!」 |
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建物の一つが不自然に折れ、落下する。 |


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紫明 「終わりか?」 |
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捨て猫 「捉えた!」 |
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身代わりのように、ボロボロの標識が飛び出す。 |
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陸鮎 「私の美技を味わうがよいッ!!」 |
| 椿鬼のカード発動! |
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彩奈 「まだ死ぬべきではないでありますな。」 |
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周囲を花が埋め尽くす。 見知らぬ花が。 |
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捨て猫 「気をつけろ、敵は強いぞ。慎重にいく。」 |
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陸鮎 「まだまだ・・・・・これからだッ!!」 |

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紫明 「終わりか?」 |
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紫明 「ひとり。」 |
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捨て猫 「そこだ!」 |
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陸鮎 「私の美技を味わうがよいッ!!」 |
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ばらばらと散らばる救急箱。 ……他人の怪我の手当てなんかしたことないな。 |
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捨て猫 「どうせ捨て猫だよ・・・・・」 |
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陸鮎 「敗れるだと・・・・・私の・・・・・鰓の、呼吸・・・が・・・・・」 |
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0 3 0 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
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紫明 「こんなところで邪魔されるわけにはいかないんだよ、俺も。」 |
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「ありました。試行19回目を開始します」 |
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突き立ったスピーカーからぶつ切りの、 合成したような、 しかし雑音はない音声が流れた直後、 |
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街は元通り、誰の姿も見えないいつもの姿で、 次の"敵"へ向かって、移動を始めた。 |
