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「……嫌な匂いがするな。今迄嗅いだことのない異質な匂いだ」 |
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「ともあれ生存を最優先することに変わりはない。 ……油断なく行くぞ」 |

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「……これまた随分なのが来たね。 魔物のおひめさまにその騎士サマってとこ? 」 |

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―― 耳を圧迫するような、風のなびき。 大きな翼が、上空で羽ばたき―― 急降下してきた!木々の葉が吹き飛ばされる! 大烏の化け物が現れた! |

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ハザマの大地を踏む黒鉄の音。 暗い諦観を瞳に宿した男が、剣を構える。 |

| ダーシャ 「……」 |
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抜身の剣を握り直す——その手はやはり震えている。 |
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深く吐き出される息。震えるその末尾。 |
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呼吸に肩が上下する。 |
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静かな深呼吸を、ひとつ。 |
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地を、踏みしめる |
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「それでは、仕合おうか」 |
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「やれやれ、前回は酷い目にあったわけだが…… いや龍が出てくるとか聞いてねぇしマジで。 それはそれとしても、気分は切り替えていかねえとな」 ぱしり、と己の頬を一度叩いた。 返す掌で刀を掴み、前方を見据える。 |
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「――というわけで、一丁派手に暴れるか。 今日のぼくは、一味違うぞ」 |

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巨大なカラス、 呪いに汚れ切った、闇に濡れた暗黒の翼。 |
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イバラシティの『異能』とは異質な力。 燐光を放ち空気をふるわす、唄うような魔導の力。 魔法。 おとぎ話のような――というにはおぞましい、悪意を纏った魔女があなたたちを見据える。 魔女の心に流れる冷血が伝染するかのように、 ぞっとするような冷気が蔓延する。 あまたの命を奪い去った黒風が吹く。 |

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魔女の大鍋から 人型がもりもり生み出される。 |

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「そうそう、あれは運が無さすぎただけだから気にしない気にしない。 次がお出ましだし、さっさと気持ちを切り替えるよ」 ぽんぽん。高い位置にあるふかふかの肩を一度叩いてやってから、 男も数歩離れた先、眼差しを前方に身構える。 |


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枢木 「何それ、節穴?」 |
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ダーシャ 「ちっ」 |
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ぱちんと火が爆ぜる |

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「見易い、もっとうまくやれ」 |
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『いけにえは、あの子』 |


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枢木 「残念。余計な真似はさせないよ」 |

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枢木 「ほら、整えておこうか」 |
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枢木 「そこでおとなしくしててくれよ」 |

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空間を断絶するような黒の一閃 |

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ダーシャ 「……。」 |
| ダーシャのカード発動! |
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ゆい 「……イバラシティだとか、アンジニティだとか。 みんな、みんな無くなっちゃえばいいんだ。 争いなんて、みんなでやめて。」 |


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―― シーラの塔。 蛮勇の戦士。聡明な魔術師。 それはかつて魔女ドーラ・シーラを討とうとした英雄たちの死骸の山だ。 積み上がった死体は塔のごとく空を目ざす、生暖かい腐臭をはなつ魔物の住処となっている。 |

かつて故郷を、世界を救った英雄たちも、今や名をうばわれ、 戦うべき相手の顔も忘れて 怨鎖の剣を振るう。 |

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『いけにえは、あの子』 |

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枢木 「さて、今の内に……」 |
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枢木 「さて、――やるからには徹底的にいくよ」 |


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「遊んでる余裕はない。一気に決めに行く」 |
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枢木 「だめ、無茶はさせられない」 |

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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |
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「どうもな」 |
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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |
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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |
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「有難い」 |

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薙ぎ払う。 |
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「遅い」 |
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ダーシャ 「ちっ」 |
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びりびりと 空気を震わせる獣の咆哮 |
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魔女の翼がはためく…! |

ギャア ギャア! |
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枢木 「念には念を、ってやつ」 |

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魔女の翼がはためく…! |

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『魔法がわらう』 |

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『いけにえは、あの子』 |

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枢木 「念には念を、ってやつ」 |

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鉄をも切り裂く鋼の切先 |

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「――次」 |
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『魔法がひかる』 |

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『いけにえは、あの子』 |

ギャア ギャア! |
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「どこを見ている?」 |
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枢木 「さて、今の内に……」 |

| シーラ 「ええ、死ぬがいい。」 |
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一瞥する。緊迫しながら、しかしどこかに安堵の気配が孕まれた。 |

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突き刺す。 |
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鉄をも切り裂く鋼の切先 |

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『魔法がおどる』 |

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『いけにえは、あの子』 |

ギャア ギャア! |
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枢木 「その痛み、俺が“預かって”あげよう」 |

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「有難い」 |

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鉄をも切り裂く鋼の切先 |

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「――次」 |
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『魔法がひかる』 |

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『いけにえは、あの子』 |

| 十九号のカード発動! |
黄色い筋肉美に癒やされよう! |
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「――まだいける」 |
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枢木 「こういう時の為のこの力だ」 |

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「有難い」 |
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「どうもな」 |
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「有難い」 |
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「どうもな」 |
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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |
| ダーシャのカード発動! |
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淡雪 「熱すぎたら御免なさいね」 |
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呼吸を整える。 |

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斬りあげる。 |
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鉄をも切り裂く鋼の切先 |

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| シーラ 「この手を取って」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

ギャア ギャア! |
ギャア ギャア! |
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枢木 「こういう時の為のこの力だ」 |

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「どうもな」 |
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「どうもな」 |
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「有難い」 |
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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |
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「どうもな」 |

| シーラ 「私の目を見て」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

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枢木 「何それ、節穴?」 |
| シーラ 「あら?まあ!」 |
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枢木 「だめ、無茶はさせられない」 |

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「どうもな」 |
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「どうもな」 |

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鉄をも切り裂く鋼の切先 |

| シーラ 「魔法をかけてあげる」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

| シーラ 「こちらへおいで」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |


| 悪意の魔女のカード発動! |
ギャア ギャア! |

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懐へ飛び込む。 |
| シーラ 「魔法をかけてあげる」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

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枢木 「ほら、整えておこうか」 |
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枢木 「その痛み、俺が“預かって”あげよう」 |

![]() |
「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |

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空間を断絶するような黒の一閃 |

| シーラ 「魔法をかけてあげる」 |
![]() |
―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

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ギャア ギャア! |
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枢木 「――させるかよ」 |

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「有難い」 |

| ダーシャのカード発動! |
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エルきゅん 「エルビウム・レーザービーーーーーーーーム!!!!」 |

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次の獲物に視線を移す。 |
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突き刺す。 |
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鉄をも切り裂く鋼の切先 |

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「――次」 |
| 十九号のカード発動! |
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こがも 「飲め飲めー!」 |
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「――まだいける」 |
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「――まだいける」 |
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「――まだいける」 |
| シーラ 「こちらへおいで」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

ギャア ギャア! |
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枢木 「さて、今の内に……」 |
| 枢木のカード発動! |
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此処には居ない誰かの、小さく笑う声がした──… |

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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |
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「有難い」 |
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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |
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「どうもな」 |
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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |
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ダーシャ 「う……、ぐ!」 |
| シーラ 「ええ、死ぬがいい。」 |

| シーラ 「この手を取って」 |
![]() |
―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

ギャア ギャア! |

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其は 世界を断つ如く |

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「――次」 |
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切先で突き穿つ |

| シーラ 「こちらへおいで」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

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枢木 「こういう時の為のこの力だ」 |

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「有難い」 |
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「有難い」 |
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「どうもな」 |
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「どうもな」 |
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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |
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枢木 「こういう時の為のこの力だ」 |

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「どうもな」 |
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「有難い」 |
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「有難い」 |
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「有難い」 |
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「有難い」 |
| シーラ 「まあ!使えない子!」 |



| 悪意の魔女のカード発動! |
| 緋染の白花 「灼緋の赤薔薇 深雪の白薔薇 並び在りて 共に無く 共に無くとも 重なる花姿 棘に流す血は 鮮やかさを増してその身に還るでしょう――」 ――運命干渉:術式強化 麝香撫子 > 緋雪の双薔薇 |
| 緋染の白花 「たとい、その存り方が仮初でも 確かに、そこに在った日々の名残を 記憶のひとひらを、此処に」 ――再干渉:術式変化 緋雪の双薔薇 > 幸福の一片:アリス・イン ワンダーランド |
| シーラ 「(髪飾りを一つ摘み上げ、指で弾いてチリンと鳴らす)」 |
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| シーラ 「この手を取って」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |


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上から下へ斬り下ろす |

| シーラ 「あらあら…うふふ~。」 |
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「……ちっ」 |
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「――次」 |
| シーラ 「私の目を見て」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

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枢木 「だめ、無茶はさせられない」 |

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「どうもな」 |
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「有難い」 |
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「有難い」 |

| 悪意の魔女のカード発動! |
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アンジー 「麻酔はねえから、歯ァ食いしばりな。」 |

| シーラ 「(髪飾りを一つ摘み上げ、指で弾いてチリンと鳴らす)」 |

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切先で突き穿つ |

| シーラ 「私の目を見て」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

| シーラ 「私の目を見て」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

| シーラ 「魔法をかけてあげる」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

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枢木 「だめ、無茶はさせられない」 |

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「有難い」 |
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「どうもな」 |
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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |
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「ぼくもだけど、自分の治療も忘れんなよ」 |


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上から下へ斬り下ろす |

| シーラ 「こちらへおいで」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

ドーラ・シーラの声が ひびく |
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枢木 「くそっ」 |

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「――次」 |
| シーラ 「こちらへおいで」 |
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―――あまい言葉をささやきながら、魔女は錆びたサーベルを振るう! |

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「遅い」 |
| シーラ 「あら?まあ!」 |
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枢木 「お前の好きにはさせない」 |
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枢木 「ちょっとお痛が過ぎるよ、お前」 |
| シーラ 「…やってくれる!」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 1 |
0 1 0 2 1 2 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 4 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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「こっちも負けられないんでね。 ……仕留められたくなければさっさと退いてくれ」 |

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「もう十分遊んだでしょ。ほら、さっさと退いて」 |

