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飢餓の魔女 「…なん と か…しなき ゃ」 |
| 能面で顔を覆う。その表情はうかがい知れない。 |
| 手にした小刀の切っ先を顎下に宛がう。右の手で柄を叩くと、刃はするりと咥内に挿入され、切っ先は延髄に達した。 |
――――リン |

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レックス 「あまり戦闘はしたくはないのだが、引いてはくれないか?・・そうか、無理か。」 |
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堂島 「―――さて、では早速、UD理論の講義を始めさせてもらおうかの。」 |

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雪女 「迷い子か、ちょうどよい・・・・・」 |

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ラミア 「おやお客人、山は初めてかい?案内しよか?」 |





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魔女はゆらりゆらりと左右にゆっくり揺れている。 |
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…ただ相手を見つめて。 |
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ゆらゆらと揺れ動く。 |

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堂島 「―――さて、ではUD理論における基礎理論講座を始めるとしようかの。」 |
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堂島 「まず最初に『ジャイロ効果』について話そう。これは「物体が自転運動をすると姿勢を乱されにくくなる現象」を指す。回転しているコマとか走行している自転車が安定するアレである。」 |
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堂島 「そしてもう一つ、『作用反作用』というものがある。まあ、ハンマーとかで何かを打った時、衝撃は物体とハンマー両方に分散され、物体はへこむしハンマーは弾かれる、そういう動きである。」 |
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堂島 「さて、ここでUD理論を展開する。『打撃時に発生する反作用を、攻撃者に備わったジャイロ効果で受け止めることで反作用によって衝撃を逃がすことなく対象にぶつける』・・・これを『ジャイロ正拳』と呼ぶことにする。」 |




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飢餓の魔女 「つよ い つよ い きし さ ん どう か どう か みんなを まもっ て」 |
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いくつかの飴玉が空を舞う、それはふわりと浮かんでいたがほどなくすると地面に沈み込む そしてそこから影が形成されようとしている…? |
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…え? |
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異質な気配が、蔓延し始めた。 |
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…縺ェ縺ォ縺薙l 縺ク繧薙↑諢溘§ |
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何かが沸いてくる、それは影の様で不定形なようで。 明らかな異常である |
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それは人の身体を構築するような動きを見せる。 なのにどうにも異質なものにしか映らない。 |
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それは視認しても、正体のつかめない何か。 異常存在そのもの。 |
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雪女 「今日は冷える・・・・・そう思わんか?」 |
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堂島 「さて、ワシの体内循環が高速で回っている。それはつまり、相対的に逆説的に、『ワシの体内循環が止まっていて、世界が高速回転してるのと同義』とも言える。ワシは自身の体内循環を制御することで、世界の動きを、加速し、停滞させ、自在に制御できるというわけじゃ。わけじゃったらわけじゃい!!」 |
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ラミア 「まずはお代お代っと!」 |



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0 0 0 2 0 4 |
0 0 0 4 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 1 0 0 |
0 0 0 3 0 0 |
0 2 0 0 0 0 |
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…あ |
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微量ながら、魔力が異質な何かへと吸い取られていく。 |
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堂島 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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雪女 「酷い吹雪じゃ・・・・・気をつけよ。」 |
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堂島 「ん?『ぐるぐる回転しながら攻撃してジャイロ効果を発生させるんじゃないのか?』だって?がはは、わざわざ回転する必要もないわい。」 |
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ラミア 「もーちょっとお代、いただこっかね!」 |



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0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 4 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 2 0 0 |
0 0 0 3 0 1 |
0 2 0 0 0 0 |
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頭に肉の匂いが蔓延した。 |
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雪女 「止まぬ・・・・・止まぬのぅ・・・・・」 |
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堂島 「ん?『ぐるぐる回転しながら攻撃してジャイロ効果を発生させるんじゃないのか?』だって?がはは、わざわざ回転する必要もないわい。」 |
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ラミア 「土産コーナーもあるで!お代はこちらっ」 |



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0 0 0 0 0 1 |
0 0 0 6 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 3 0 1 |
0 0 0 4 0 1 |
0 3 0 0 0 1 |
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| ひと ふた み よ いつ む |
| なな や ここの たり |
| ふるべ ゆらゆら と ふるべ |
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頭に肉の匂いが蔓延した。 |
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堂島 「いいかね、人間の身体には血液が循環しておる。回転しておる。ぐるっぐるに。ジャイロ効果の軸はここから発生させれば良い。 あ、つまり~、 血液循環を超高速に回転させる!!体軸にジャイロ効果が発生する!」 |
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堂島 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |
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雪女 「おや、巻き込まれたか・・・?」 |
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ラミア 「お・・・お客人、元気やねぇー!!」 |



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0 0 0 0 0 3 |
0 0 0 7 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 3 0 4 |
0 0 0 4 0 1 |
0 3 0 0 0 1 |
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頭に肉の匂いが蔓延した。 |
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堂島 「相手の攻撃と同量、同力のちからをぶつけて相殺する、これぞUD理論に曰く、『同撃相殺』である。」 |
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雪女 「止まぬ・・・・・止まぬのぅ・・・・・」 |
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堂島 「いいかね、人間の身体には血液が循環しておる。回転しておる。ぐるっぐるに。ジャイロ効果の軸はここから発生させれば良い。 あ、つまり~、 血液循環を超高速に回転させる!!体軸にジャイロ効果が発生する!」 |
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ラミア 「最高の山リゾートへようこそ!」 |

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レックス 「死なせはしないとも。ああ、きっとだ。」 |
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雪女 「おや、巻き込まれたか・・・?」 |
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ラミア 「お・・・お客人、元気やねぇー!!」 |





| ひと ふた み よ いつ む |
| なな や ここの たり |
| ふるべ ゆらゆら と ふるべ |
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頭に肉の匂いが蔓延した。 |
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頭に肉の匂いが蔓延した。 |
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雪女 「止まぬ・・・・・止まぬのぅ・・・・・」 |
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堂島 「―――そして打つ、これがUD理論に基本形、『ジャイロ正拳』である!みんなもやってみよう!!」 |
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堂島 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |
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飢餓の魔女 「あ りが と」 |
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堂島 「すまんの。歳を取ると、自前の元気だけでは中々、の。」 |
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雪女 「おや、巻き込まれたか・・・?」 |
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ラミア 「お・・・お客人、元気やねぇー!!」 |



| ひと ふた み よ いつ む |
| なな や ここの たり |
| ふるべ ゆらゆら と ふるべ |

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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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雪女 「止まぬ・・・・・止まぬのぅ・・・・・」 |
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堂島 「―――そして打つ、これがUD理論に基本形、『ジャイロ正拳』である!みんなもやってみよう!!」 |
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堂島 「おお、やるではないか。」 |
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ラミア 「最高の山リゾートへようこそ!」 |

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レックス 「脚を止めて貰うぞ」 |
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レックス 「…上手く避けるな。」 |
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レックス 「脚を止めて貰うぞ」 |
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ラミア 「案内おしまい!終いやッ!!」 |
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雪女 「おや、巻き込まれたか・・・?」 |




| ひと ふた み よ いつ む |
| なな や ここの たり |
| ふるべ ゆらゆら と ふるべ |
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まるで怪物のような髪が、まるで体当たりするかのように暴れ始めた。 |
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堂島 「―――そして打つ、これがUD理論に基本形、『ジャイロ正拳』である!みんなもやってみよう!!」 |
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レックス 「脚を止めて貰うぞ」 |
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レックス 「…上手く避けるな。」 |
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雪女 「・・・・・・・・」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 1 0 1 0 9 |
0 1 0 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 1 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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飢餓の魔女 「…みん な だい じょ ぶ?」 |
| ―― さんぜん せかいの からすを ころし |
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怪異は消失した。 |
| ――――…………ん |
| 瑠璃子 「……終わり…ましたか?」 |
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レックス 「何とかなったか。 皆、怪我を診よう。 此方へ。」 |
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堂島 「がはは!この世界の秘密を解き明かし、プレイヤーからマスターに成り上がるためには、こんなところで負けておられんのじゃい!がはは!」 |
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蠑キ縺上↑繧後◆ 繧医≧縺ェ豌励′縺吶k縺ァ縺ゅj縺セ縺…? |
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…異質なそれはぐずぐずに溶け、跡形もなくなってしまった。 |
