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コドー 「……」 相手をただ無表情に見つめている |
| 桔柳 「……人?」 |
| 桔柳 「——いや、違う。この気配は……敵だ」 |
| 桔柳 「やっぱり……血の匂いがするなあ……」 |
| 桔柳 「グッッ——」 |
| 桔柳 「ハハハッハハハハ!!」 |
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【絶叫と鮮血と共に、掌から鋭く鈍く光る刃が突き出る!】 |
| 桔柳 「お前も……お前も人を殺したのか?」 |
| 【刀を振り回す。刃から滴る血が、青年の服に、あたりに飛び散る。】 |
| 桔柳 「何人殺したんだ? まあ、何にせよ——」 |
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【最後に大きく振るうと、動きを止めた。】 |
| 桔柳 「それはここで終わりだ」 |
| 【そして切っ先を向けた。殺意と共に】 |
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コドー「後ろ無し、場所も無しー彼処は…オレの…―」 少年の影から伸びる無数の黒き腕は、彼を守るかの如しに蠢き散って姿を隠す |
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コドー「あ―ぁア、ア”――」 艶消しを施された様な光の無い瞳がゆっくりと据わって行く |


| 桔柳 「身体が裂けてまで、どうやって戦うつもりだ?」 |
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【瞬間、勢い付いた太刀が迫る。それは身体を抉らんとするだろう】 |
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コドー 「行ける殺れる殺れる殺れる行ける――全 部 壊 せ る」 |
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オモワク 「おれは疫病神では無いのだけれどねえ…――まぁ、やってみようか」 姿無く、しかし息衝く笑いが虚空へと響いている |
| 桔柳 「ミュータントに手番を渡すわけないだろ?」 |
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【隙が生まれる、技が出始める一瞬。その一瞬で十分だった。詰め寄り、斬りかかる。それは傷は与えずとも、行動を阻害するに十分だった。】 |

| 桔柳 「は、ははは」 |
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桔柳 「ハハハハハハ!!!ハハハハハハハハハハハハ!!!!」 |
| 【止まらぬ血が刃を生み、刀が傷付ける身体から血を流させる。それは桔柳の身体中から大小の鋼の刺を生やさせた。】 |
| 【更に一歩踏み込む。更に前に斬りかかる。】 |
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コドー 「だレ来、る?あ、ぁ……う、ナ――…?」 虚ろな瞳が何かを映した |
| コドーのカード発動! |
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コドー 「行ける殺れる殺れる殺れる行ける――全 部 壊 せ る」 |
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オモワク 「今日のオキャクサマにご挨拶を――」 爛れ掠れた声音が少年の直ぐ側から聞こえるが姿は無し、 代わりとばかりに、彼の持つバットに漆黒の棘が現れた |

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【真っ直ぐの殺意が襲いかかる】 |
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コドー 「行ける殺れる殺れる殺れる行ける――全 部 壊 せ る」 |
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コドー 「――オラァ!!」 ただ一瞬の戸惑いすら無く、横っ面へとフルスイングを叩き込もうとする! |
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コドー「――っ」 眉一つ動かさず、無表情にバットを何度も何度も何度も振り下ろす! |
| 桔柳 「——ッ! ッハハ!!ハハハハハ!!!!」 |
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【押されてなお、血気迫る勢いで攻める】 |
| 桔柳のカード発動! |

| 桔柳 「まだまだ」 |
| 桔柳 「……ミュータント、1撃破」 |
| 桔柳 「……ハハハ」 |
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コドー 「行ける殺れる殺れる殺れる行ける――全 部 壊 せ る」 |
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オモワク「ねえ知ってる?――カミサマ って万能じゃ無いんだぜ、 でも之位は出来るんだよ、そう、君等を贄にすればね…」 少年の背後に影が現れ、地を蝕む様に前方へと拡がり行く、 "ソレ"が、無数の漆黒の触手と変わり、相手へ絡み着こうとする! コドー「……ぁ?」 |
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影から滲み出た触手だった筈の物は、 ざわめく繊毛と別れ優しくコドーを包み癒やしていく |

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【苛立たしげに一歩引き、自己の再生に務める】 |
| 桔柳 「……ミュータント、1撃破」 |
| 桔柳 「……ハハハ」 |
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コドー「ぁ―――あぁ…――ゥ?」 |
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コドー 「行ける殺れる殺れる殺れる行ける――全 部 壊 せ る」 |
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オモワク「ねえ知ってる?――カミサマ って万能じゃ無いんだぜ、 でも之位は出来るんだよ、そう、君等を贄にすればね…」 少年の背後に影が現れ、地を蝕む様に前方へと拡がり行く、 "ソレ"が、無数の漆黒の触手と変わり、相手へ絡み着こうとする! コドー「……ぁ?」 |
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影から滲み出た触手だった筈の物は、 ざわめく繊毛と別れ優しくコドーを包み癒やしていく |
| 桔柳 「まだだ」 |
| 桔柳のカード発動! |
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コドー 「あぁ”―溢レる」 全身を赤い光の線が幾何学に走ってゆく |
| コドーのカード発動! |
| 緋染の白花 「春の雨より柔らかな雨を、春の花より匂い立つ香を あなたに四葉の幸運を」 ――運命干渉:術式強化 癒しの花香 > 春霞 |
| 緋染の白花 「霞むほどの花雫はあなたの傷を微睡ませましょう」 |
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影から滲み出た触手だった筈の物は、 ざわめく繊毛と別れ優しくコドーを包み癒やしていく |
| 桔柳 「……!クソがッ ……!」 |
| 桔柳 「クソ……ハハ……ハ…………俺が、俺……が、壊される側……とは…………」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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コドー 「…ぁっったま――イてぇ…」 空間を走る黒いノイズの様な霧が、 コドーを包み込んだその後に、"元に戻った"らしい彼が其処に居た |
