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はかり 「本意ではありませんが…よろしくお願い致します」 |
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流泉 「危なくなったらすぐに逃げなさい。いいね?」 |
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衣澄 「久しぶりの決闘…にしてはちょーっとお相手が胃もたれしそうな感じだねえ」 |
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澪 「大丈夫よ、今まで練習させてもらった事を復習していきましょう!」 |
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―― 耳を圧迫するような、風のなびき。 大きな翼が、上空で羽ばたき―― 急降下してきた!木々の葉が吹き飛ばされる! 大烏の化け物が現れた! |

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ハザマの大地を踏む黒鉄の音。 暗い諦観を瞳に宿した男が、剣を構える。 |

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尾のように揺れる血濡れた三つ編み。 その一つをつまみあげ、かみかざりの切っ先で 魔女は足元に魔法陣を描きだす。 |
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―― ドーラ・シーラの眷族があふれ出す! |

| ダーシャ 「……」 |
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深く吐き出される息。震えるその末尾。 |
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衣澄 「復習ねえ…むおっ」 |
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巻き起こる風にふらつき、木刀で体を支える |
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衣澄 「このまま桜になってどっかに飛んでけば逃げられないかなあ……なんて」 |
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澪 「……ちゃんと立ち向かう為の呼吸できてるわね、そんな事しないでしょう?」 |
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衣澄 「……ま、はかりさん達置いて逃げるワケにはいかないもんね」 |
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衣澄 「で、あの鳥のとこにいる人を叩くには…騎士さんと変なのを先に倒す必要があるのかなあ…めんどい」 |
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澪 「剣の手合は慣れてるから、上手く受け止めながらもう一つの動きも観察してみましょう!」 |
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衣澄 「そんな余裕あるかなー」 |
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衣澄 「でも、あんだけでかいと叩いたら気持ちいだろうねえ」 |
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はかり 「…観察、開始します」 |

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巨大なカラス。 呪いに汚れ切った、闇に濡れた暗黒の翼。 せりだすように半裸の女性が現れる。 イバラシティの『異能』とは異質な力。 燐光を放ち空気をふるわす、唄うような魔導の力。 魔法。 おとぎ話のような――というにはおぞましい、悪意を纏った魔女があなたたちを見据える。 |
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魔女の心に流れる冷血が伝染するかのように、 ぞっとするような冷気が蔓延する。 あまたの命を奪い去った黒風が吹く。 |

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―― シーラの塔。 蛮勇の戦士。聡明な魔術師。 それはかつて魔女ドーラ・シーラを討とうとした英雄たちの死骸の山だ。 積み上がった死体は塔のごとく空を目ざす、生暖かい腐臭をはなつ魔物の住処となっている。 |


かつて故郷を、世界を救った英雄たちも、今や名をうばわれ、 戦うべき相手の顔も忘れて 怨鎖の剣を振るう。 |


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攻撃をギリギリで往なしきる |
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衣澄 「ふうー…案外すぐに後ろのでかいのまで行けるかも…なんて言ってみたりして」 |
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衣澄 「これで倒れてくれたらいいんだけどっ!」 |
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衣澄 「総承流…『襲虎』っ!」 |
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澪 「颯爽と行きましょう!」 |
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『魔法がひかる』 |

ギャア ギャア! |

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衣澄 「これで倒れてくれたらいいんだけどっ!」 |
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攻撃を受け止め、往なすと虎の様に襲いかかった! |


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衣澄 「これで倒れてくれたらいいんだけどっ!」 |
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攻撃を受け止め、往なすと虎の様に襲いかかった! |
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ダーシャ 「……。」 |
| ダーシャのカード発動! |
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『愛』 「私を呼ぶとは随分ですね? 呼ばれた分は働きますが。」 |
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呼吸を整える。 |
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呼吸を整える。 |
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呼吸を整える。 |
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魔女が微笑みながらコインを投げる。 |

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はかり 「おっと…。もう、危ないですよ!」 |

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呼吸に肩が上下する。 |
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澪 「衣澄ちゃん!今っ!」 |
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衣澄 「わかってる…行くよっ!」 |
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衣澄 「総承竜…『狙鷲』っ!」 |

ギャア ギャア! |
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衣澄 「誰だか知らないけど、貰ったからには使わないと勿体ないよね」 |
| 衣澄のカード発動! |
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衣澄 「スーっと効いて…これは、ありがたい…」 |

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呼吸に肩が上下する。 |
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叩き斬る。 |
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抜身の剣を握り直す——その手はやはり震えている。 |
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衣澄 「これで倒れてくれたらいいんだけどっ!」 |
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衣澄 「面倒だから纏めて行くよ…総承流…『流竜』っ!」 |
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澪 「いいわよ、頑張って!」 |

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攻撃をいなし、勢いを利用して木刀を振りかぶる! |

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澪 「上手くいなせたわね、何を使うの?」 |
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衣澄 「それは今からのお楽しみ…!」 |
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ダーシャ 「ちっ」 |
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衣澄 「これで倒れてくれたらいいんだけどっ!」 |
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思い切り頬を叩いた! |
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衣澄 「スーっと効いて…これは、ありがたい…」 |
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はかり 「いきます!」 |

ギャア ギャア! |

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呼吸に肩が上下する。 |
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突き刺す。 |
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抜身の剣を握り直す——その手はやはり震えている。 |
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澪 「衣澄ちゃん!今っ!」 |
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衣澄 「わかってる…行くよっ!」 |
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思い切り頬を叩いた! |
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衣澄 「スーっと効いて…これは、ありがたい…」 |
――――ビリリッ カラスの鳴き声に呼応し 空気がしびれる! |

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衣澄 「体を花びらに変えればこの通りー」 |
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澪 「それ便利ねー」 |

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澪 「衣澄ちゃん!今っ!」 |
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衣澄 「わかってる…行くよっ!」 |
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思い切り頬を叩いた! |
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衣澄 「スーっと効いて…これは、ありがたい…」 |
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『魔法がわななく』 |

ギャア ギャア! |
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はかり 「おっと…。もう、危ないですよ!」 |

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叩き斬る。 |
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次の獲物に視線を移す。 |
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抜身の剣を握り直す——その手はやはり震えている。 |
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澪 「衣澄ちゃん!今っ!」 |
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衣澄 「わかってる…行くよっ!」 |
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衣澄 「この勢いを利用してと…」 |
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衣澄 「ありゃ」 |
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澪 「惜しい、ほら攻撃が来るわよー」 |
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衣澄 「はいはいこれを受け止めるっと…」 |
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はかり 「いきます!」 |
| シーラ 「えいえい、そ〜れえ!」 |
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はかり 「おっと…。もう、危ないですよ!」 |
| シーラ 「あら?まあ!」 |
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衣澄 「やだけど、まあ私は散ればいいからね…」 |
| 衣澄のカード発動! |
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衣澄 「っ!」 |
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澪 「衣澄ちゃん!」 |
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衣澄 「ごめん、ちょっともう無理っぽい、かな…」 |
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はかり 「ご無理をなさらないでください。後はお引き受け致します」 |


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呼吸に肩が上下する。 |
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『魔法がおどる』 |

| はかりのカード発動! |
金属音。 |
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はかり 「よけられましたね…」 |
金属音。 |
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はかり 「よけられましたね…」 |
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はかり 「おっと…。もう、危ないですよ!」 |

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呼吸に肩が上下する。 |
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はかり 「いきます!」 |
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―――風が逆巻く! |

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一瞥する。 |
| シーラ 「(髪飾りを一つ摘み上げ、指で弾いてチリンと鳴らす)」 |

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叩き斬る。 |
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抜身の剣を握り直す——その手はやはり震えている。 |
| シーラ 「えいえい、そ〜れえ!」 |
| シーラ 「そう。そのまま地面にくちづけて。 こうべをたれて許しを乞うの 悪いようにはしないわ」 |
――――ビリリッ カラスの鳴き声に呼応し 空気がしびれる! |
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はかり 「おっと…。もう、危ないですよ!」 |
| シーラ 「…あら? (ちりん、ちりんと髪飾りを指ではじいている) 寿命かしら、動きがにぶい…」 |
ギャア ギャア! |
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はかり 「おっと…。もう、危ないですよ!」 |
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はかり 「おっと…。もう、危ないですよ!」 |
| はかりのカード発動! |
| シーラ 「あらあら…うふふ~。」 |
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はかり 「よけられましたね…」 |
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はかり 「っ…申し訳ございません」 |
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流泉 「お疲れ様。さぁ、僕が守るから下がりなさい」 |
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0 0 0 0 0 0 |
1 0 1 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
1 1 1 4 0 0 |
1 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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| シーラ 「ほら、こちらへ近寄っておいでなさいな。 あなたがた、わたしの従者になるといいわ。 ……」 |
| シーラ 「…あら? にげられちゃったかしら!」 |

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剣先が地に触れる。わずか乾いた血の匂いがする。 |
