

![]() |
ドドドドドドドド |
![]() |
くるい 「グオゴゴゴッ!!!!」 |

![]() |
ひやこ 「あなたの体温、欲しいなあ」 |
| 天地を覆う赤黒い幹。化物の呻き声。 女の上半身が、声にならない叫びをあげて、 葉の間から覗く無数の眼球が、ぎょろりと、一斉にあなたを捉えた。 |
| サイタマ 「やあ、元気? 放火の疑いで現行犯死刑の執行は? まだ? そう、 じゃあ焼こうか!」 |
![]() |
ネギさん 「・・・仕方ない、始めようか。」 |



| サイタマ 「燃える燃えるよ。僕は燃える。ハザマ時間で燃える。ハザマ時間のすべてに延焼する。ハザマ時間は現実に干渉する。だからイバラシティにも延焼するよ。僕はイバラシティを燃やし尽くすよ。僕はイバラシティの全部を焼き尽くすよ。守るものが無くなれば戦う理由なんて無いよね。」 |
| 炎に包まれた少年の体躯はもうもうと生じる黒煙を吸い込み暗黒に包まれて消える。そして一瞬だけ将棋の駒が浮かび上がり、暗黒が晴れるとともに二対の下半身を持った異形が現れる。 |
| 千葉賢人 「狭間時間は来た。千葉賢人の名前、姿、使命を再起する。」 |
| 千葉賢人 「イバラシティが来た。世界の変換まで、より多くの罪、悪意、独善を顕にしよう。」 |
| 千葉賢人 「然り。世界平和のために。世に平穏のあらんことを。」 |
| 千葉賢人 「然り。恒久平和のために。世に平穏のあらんことを。」 |
![]() |
くるい 「ガアアアアッ!!!」 |





| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 1 0 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
| ||||||||||||||||||
| ![]() |
| ||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||


![]() |
だんだん、と地面を叩く。 |
![]() |
ネギさん 「この剣は残酷に、君を貫くだろう・・・」 |

| 千葉賢人 「見えた。手を下ろせ。対話を受け入れよ。」 |



| 2 0 1 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 1 0 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 1 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
| ||||||||||||||||||
| ![]() |
| ||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||


| ジャンボゼミネギ聖人 「ネッギイイイイイイイイイッッ!!!!」 |

![]() |
辺りの空気が湿気を失う…… |
![]() |
無数の眼球が射すくめた。 |
![]() |
頑丈な表皮が攻撃を弾いた。 |
![]() |
無数の眼球が射すくめた。 |
![]() |
ネギさん 「立ち向かうのかい?」 |

| 千葉賢人 「見えた。言葉を話せ。対話を試みよ。」 |



| 4 0 2 1 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
1 1 0 2 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
1 0 0 0 0 0 |
0 0 3 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
![]() |
| |||||||||||||||||
| ![]() |
| ||||||||||||||||||
| ![]() |
| ||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||


![]() |
くるい 「ゴオオオッッッ!!!」 |

![]() |
くるい 「ゴアッ!」 |
![]() |
化物の攻撃は空を切った。 |
![]() |
ネギさん 「おっといけない・・・」 |
![]() |
ネギさん 「それはつまり、不足があるということだ。」 |





| 千葉賢人 「千里の道は一歩から。歩を進めよう。着実に遂行すべし。」 |
| 千葉賢人 「山を移さば小石から。目標は定まっている。成金を果たすべし。」 |
![]() |
距離感を誤った攻撃は届かなかった。 |
![]() |
ネギさん 「おっといけない・・・」 |

![]() |
ネギさん 「おっといけない・・・」 |


![]() |
ひやこ 「暖かい……」 |
| 二対の下半身はかき消える。刹那、将棋の駒が浮かび上がる。そして少年の姿が現れる。 |
| サイタマ 「軌道が集まった。原罪の火だ。拡散する光が見えていた。もう、消えた。命の暖かさなんてこんなもんさ。生まれてきたことは正しくなかった。正義の証明は十分じゃなかった。悪意が跳梁して悲惨が跋扈した。きみは何かを間違えた。残機はまだ残ってる。きみの不幸な人生にもラッキーがあったんだね。次回、『コンティニュー』。アンジニティの難易度は易しい。」 |
| 再びその身を暗黒の霧が包み、やはり将棋の駒が浮かび上がって、暗黒は異形を形作る。 |
| ジャンボゼミネギ聖人 「ネッギイイイイイイイイイッッ!!!!」 |

![]() |
地面から生えた手が相手を叩き伏せようとする。 |
![]() |
ネギさん 「おっといけない・・・」 |
| 千葉賢人 「見えた。手を下ろせ。対話を受け入れよ。」 |
![]() |
ネギさん 「それはつまり、不足があるということだ。」 |


| 角行 「青丹のロイヤルストレートフラッシュを喰らえ。」 |
| サイタマのカード発動! |
| 二対の下半身は暗黒の霧に包まれて消え、一瞬だけ将棋の駒が浮かび上がり、霧が晴れるとともに少年の姿が現れる。 |
| サイタマ 「世界の闇を知っている者だけが、光の本当の価値を知っているから。闇を知っているからこそ輝けるから。お金を燃やそう。ほら。明るくなったろう?」 |
| 再びその身を暗黒の霧が包み、やはり将棋の駒が浮かび上がって、暗黒は異形を形作る。 |
![]() |
くるい 「ゴアッ!」 |
![]() |
勢いあまって大地が砕けた。 |
![]() |
ネギさん 「おっといけない・・・」 |
![]() |
ネギさん 「・・・やるじゃないか。」 |
| 1 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
3 1 0 0 1 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
4 0 0 3 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
||||||||
| ![]() |
|||||||||||||
| ![]() |
|||||||||||||
| ||||||||||||||
| ||||||||||||||
| ||||||||||||||
![]() |
くるい 「ゴガァッ!」 |
![]() |
ひやこ 「ああ……冷たくなっちゃった……」 |
女の白い喉が、何かを嚥下するように動いた。 |
| 千葉賢人 「刻限。定量の罪は濯がれた。」 |
| 千葉賢人 「定時。規定の罰は適えられた。」 |
| 二対の下半身は暗黒の霧に包まれて消え、一瞬だけ将棋の駒が浮かび上がり、霧が晴れるとともに少年の姿が現れる。将棋の駒も異形も、姿はもう見えない。 |
| サイタマ 「焼けた焼けた。焼けてなくても焼けた。焼いてなかったかもしれない。焼けた焼けた。君たちはスピード違反だ。法を犯した。平和を乱した。イバラシティを見てみなよ。幸せがボロボロと垢のように剥がれていく。しかたないね。しかたないよね。罪を数えなよ。」 |
