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イナバ 「……ひとまず、お前…………きみの無事を喜ぼう」 |
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コドー 「……」 表情には相変わらず正気の欠片も見当たらないが 見知った誰かを見つけた様な、そんな顔をした |
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コドー 「行ける殺れる殺れる殺れる行ける――全 部 壊 せ る」 |
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コドー「後ろ無し、場所も無しー彼処は…オレの…―」 少年の影から伸びる無数の黒き腕は、彼を守るかの如しに蠢き散って行く |
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コドー「あ―ぁア、ア”――」 艶消しを施された様な光の無い瞳がゆっくりと据わって行く |
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本来あるべき地の平面から抜け出して、影が異様に沸き立っている。 男はため息をついた。 |


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コドー 「――オラァ!!」 ただ一瞬の戸惑いすら無く、横っ面へとフルスイングを叩き込もうとする! |
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イナバ 「……出会い頭にすまないが、速攻を狙わせてもらう。 こうでもしないときみには勝てそうにないからな。それとも、読まれていたかな」 |

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コドー「………」 バットを握り込んだ手元から尋常ならざる軋みが悲鳴の様に響いてくる |
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イナバ 「俺はどうしてここにいるんだ」 |
| イナバのカード発動! |
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めぐみ 「あなたを救うのが私の役目。あの時も、私はずっとそうしてきました!」 |
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影は唸りを上げ、荒天の海の如くうねる。 狙いを外せば当人も無事では済まないであろう密度の殺気の中、紅色の双眸が真っ直ぐに見つめている。 |

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コドー「………」 バットを握り込んだ手元から尋常ならざる軋みが悲鳴の様に響いてくる |
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イナバ 「…………」 |
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コドー 「だレ来、る?あ、ぁ……う、ナ――…?」 虚ろな瞳が何かを映した |
| コドーのカード発動! |
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コドー 「あぁ”―溢レる」 全身を赤い光の線が幾何学に走ってゆく |
| コドーのカード発動! |
| 緋染の白花 「春の雨より柔らかな雨を、春の花より匂い立つ香を あなたに四葉の幸運を」 ――運命干渉:術式強化 癒しの花香 > 春霞 |
| 緋染の白花 「霞むほどの花雫はあなたの傷を微睡ませましょう」 |
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影から滲み出た触手だった筈の物は、 ざわめく繊毛と別れ優しくコドーを包み癒やしていく |
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コドー 「オレ…何処にも――」 |
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火 水 風 地 光 闇 |
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笠を目深にやり、剣士は何も語らない。 |
