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紫明 「芽吹け、芽吹け、芽吹いたなら伸びろ、伸びたなら蕾つけて、 さっさと咲いて散りやがれ」 |

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遠目には、周囲と変わりない建造物があった。電柱。看板。標識。街灯。ミラー。人影。 歪に組み合わさって、数を増やしーー気づかれない内に、景色に溶け込みながら"敵"を取り囲んだ。 |
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雑音は止まない。 途切れ途切れの耳障りなノイズを流し、 |
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街は"敵以外"も、囲み始める。 |
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その街は生きている。その街は街ではない。 あらゆる街を取り込んで自身の一部へと変えた、生物兵器だ。 |

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チカギ 「泥しかねえ」 |


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沼ペンギン 「どろどろ、きもちーぞー。」 |

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沼ペンギン 「どろどろ、きもちーぞー。」 |

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沼御前 「食事中なのじゃが?のぅ。」 |

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三号 「逆に考えて見たんですけど、皆さんが短いんじゃないでしょうか……」 |

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やっと聞こえた?随分長く話しかけていたんだよ。 |

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わたしだけが本物。ほかは偽物なんだ わかるでしょ |

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きみはひとこと、こういえばいい。『僕じゃない、べつの人がやったんだ』 |









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火 水 風 地 光 闇 |
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建物のガラスに映る、走り回る子供の影。早歩きの大人。談笑するように立ち止まっている人…… |
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一層大きなスピーカーの雑音、歪な音声と共に、壁が移動する。 かれらを守るように。 |
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『ごめんね』『何』『なんとかするから』 |
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沼ペンギン 「おみずもだいじだよー」 |
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沼ペンギン 「きれいなどろになろうねー」 |
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沼御前 「邪魔してほしくないんじゃがなぁ。」 |
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沼ペンギン 「きれいなどろになろうねー」 |
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沼ペンギン 「きれいなどろになろうねー」 |



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0 1 0 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
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ニニニニニニ、ェ---------ォ 甲高い雑音がスピーカーから響く。 |
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間にいるものを巻き込みながら、互いの間を割くように建物の看板が落ちてくる。 |
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沼ペンギン 「きれいなどろになろうねー」 |
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沼御前 「シャーッ!!」 |
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沼ペンギン 「おみずもだいじだよー」 |



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0 0 0 0 2 0 |
0 2 0 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 1 0 0 3 0 |
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自分が何を奪われたかもわかんないのに、何を守ろうっていうの? |

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ニニニニニニ、ェ---------ォ 甲高い雑音がスピーカーから響く。 |
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間にいるものを巻き込みながら、互いの間を割くように建物の看板が落ちてくる。 |
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沼ペンギン 「どろどろだよー」 |
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沼ペンギン 「どろどろだよー」 |


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早乙女ちえり 「そんなの知らない……知らないよ……でも……」 |

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ニニニニニニ、ェ---------ォ 甲高い雑音がスピーカーから響く。 |
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間にいるものを巻き込みながら、互いの間を割くように建物の看板が落ちてくる。 |
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『おかえり!』 |
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沼御前 「まったく・・・・・困った輩じゃ。」 |



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0 0 0 0 4 1 |
0 2 0 0 0 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 1 1 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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ナレハテになっちゃったほうが、マシな世界ってあるんじゃない? |

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冷たい風とともに。 柔らかく大粒の雪が吹き付ける。 |
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沼ペンギン 「どろどろになれるよー」 |
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沼ペンギン 「どろどろになれるよー」 |
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沼御前 「どうして邪魔するんじゃぁ・・・・・」 |
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沼ペンギン 「どろどろ、たりない?」 |
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沼ペンギン 「どろどろ、たりない?」 |


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チカギ 「よいせっと。」 |
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キミが欠ければ欠けるほど、偽物の世界が本当に近づくの |

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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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沼ペンギン 「どろどろになれるよー」 |
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沼ペンギン 「どろどろになれるよー」 |
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三号 「フフ……そっちは残像で……、あっあっ……やめてね……」 |


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早乙女ちえり 「うん、信じなきゃ……だめだよね……」 |

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道路を覆い隠すほど、まだ燃えている何かが降り積もる。 |

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『おかえり!』 |
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沼ペンギン 「かたまっちゃった・・・」 |
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沼ペンギン 「どろどろ、たりない?」 |


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チカギ 「オラオラ。」 |
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早乙女ちえり 「ち、違う……敵じゃないよ、偽物なんかじゃないよ……」 |

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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
| 街喰らいのカード発動! |
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何に動かされてお前は此処へ来た? お前の信じる物は何だ? それに、お前の頸を懸けるだけの価値はあるか? …どちらであろうと我はくれてやろう。 自らと敵をと、どちらの首を刎ねる為の刃を。 カードが光る…っ! 《自刎の刃》(サクリファイス・インディスクリミネート) |
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沼ペンギン 「どろどろになれるよー」 |
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沼ペンギン 「かたまっちゃった・・・」 |
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0 0 0 0 1 2 |
1 0 0 0 0 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 0 0 1 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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紫明 「こんなとこで邪魔されるわけにはいかねぇのよ、俺も」 |
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「おはようございます。本日は燃えないゴミの収集日です。ごみは朝8時までに出してください」 |
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突き立ったスピーカーからぶつ切りの、合成したような音声が流れた直後、 |
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次の"敵"へ向かって、移動を始めた。 |
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チカギ 「無価値だなあ」 |
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三号 「まあ長さでは自分が一番勝ってるんですけど……」 |
