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紫明 「芽吹け、芽吹け、芽吹いたなら伸びろ、伸びたなら蕾つけて、 さっさと咲いて散りやがれ」 |

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遠目には、周囲と変わりない建造物があった。電柱。看板。標識。街灯。ミラー。人影。 歪に組み合わさって、数を増やしーー気づかれない内に、景色に溶け込みながら"敵"を取り囲んだ。 |
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雑音は止まない。 途切れ途切れの耳障りなノイズを流し、 |
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街は"敵以外"も、囲み始める。 |
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その街は生きている。その街は街ではない。 あらゆる街を取り込んで自身の一部へと変えた、生物兵器だ。 |

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チカギ 「エイド!ゲットだぜ!」 |

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早乙女ちえり 「よよよよ、よよーし!がんばるぞぉーー!」 |

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キラークリーパー 「やぁ!おいら、キラークリーパーってんだ☆」 |

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ネギさん 「・・・仕方ない、始めようか。」 |

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大蛇 「お前なんて丸飲み・・・・・丸飲み・・・できるかな・・・・・」 |

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ネギさん 「・・・仕方ない、始めようか。」 |

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三号 「長くてすみません・・・・・」 |





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ぽたり ぽたり |

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裂かれた左腕から血が香る。きらきらと舞うようにひかりがこぼれる。 |

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この力は、早乙女ちえりの為にあって、早乙女ちえりの為にあるものではない。 |

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早乙女ちえり 「……、ほんとうに、ごめんなさい……」 |
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指先から漏れる光が強くなるごとに、その赤も流れて落ちていく。その名前は、 |





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火 水 風 地 光 闇 |
0 1 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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大蛇 「シャーッ!!」 |
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建物のガラスに映る、走り回る子供の影。早歩きの大人。談笑するように立ち止まっている人…… |
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一層大きなスピーカーの雑音、歪な音声と共に、壁が移動する。 かれらを守るように。 |
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『ごめんね』『何』『なんとかするから』 |
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早乙女ちえり 「なんだかいつもより、うまく力が使える気がする……!?」 |
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ネギさん 「この剣は残酷に、君を貫くだろう・・・」 |

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ネギさん 「立ち向かうのかい?」 |

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紫明 「こんなでかい的外すのかてめぇは?」 |
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キラークリーパー 「(奇妙な花蕾が周囲に飛び散る!)」 |



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0 0 0 0 0 0 |
0 0 1 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 1 0 0 0 0 |
0 0 1 1 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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大蛇 「縮まれ!もっと縮まれッ!!」 |
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ニニニニニニ、ェ---------ォ 甲高い雑音がスピーカーから響く。 |
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間にいるものを巻き込みながら、互いの間を割くように建物の看板が落ちてくる。 |

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ネギさん 「おっといけない・・・」 |
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ネギさん 「おっといけない・・・」 |
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キラークリーパー 「(血紅色混ざる蔦が襲い来る!)」 |



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0 0 0 0 0 1 |
0 0 1 1 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 1 0 1 0 1 |
0 0 1 2 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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チカギ 「あ!避けんじゃねえぞ!」 |
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ニニニニニニ、ェ---------ォ 甲高い雑音がスピーカーから響く。 |
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間にいるものを巻き込みながら、互いの間を割くように建物の看板が落ちてくる。 |
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早乙女ちえり 「僕、みんなの役に立ててる?」 |

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ネギさん 「おっといけない・・・」 |
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ネギさん 「おっといけない・・・」 |
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キラークリーパー 「(血紅色混ざる蔦が襲い来る!)」 |



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0 0 0 0 0 1 |
0 0 1 2 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 1 0 2 0 1 |
0 0 1 3 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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大蛇 「ちっさくなれ!なれんだろッ!?」 |
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紫明 「なんだ、見えてんのか」 |
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ニニニニニニ、ェ---------ォ 甲高い雑音がスピーカーから響く。 |
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間にいるものを巻き込みながら、互いの間を割くように建物の看板が落ちてくる。 |
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早乙女ちえり 「いよっし、いくぞ~!がんばろ~!」 |

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ネギさん 「おっといけない・・・」 |
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ネギさん 「おっといけない・・・」 |
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キラークリーパー 「(血紅色混ざる蔦が襲い来る!)」 |



| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 1 0 1 |
0 0 1 3 0 1 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 1 0 4 0 2 |
0 0 1 5 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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大蛇 「ちっさくなれ!なれんだろッ!?」 |
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チカギ 「オラオラ。」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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早乙女ちえり 「いよっし、いくぞ~!がんばろ~!」 |

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ネギさん 「おっといけない・・・」 |
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ネギさん 「おっといけない・・・」 |

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冷たい風とともに。 柔らかく大粒の雪が吹き付ける。 |
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早乙女ちえり 「僕がそばにいるよ!大丈夫!」 |

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早乙女ちえり 「いよっし、いくぞ~!がんばろ~!」 |

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ネギさん 「おっといけない・・・」 |
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キラークリーパー 「(血紅色混ざる蔦が襲い来る!)」 |
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キラークリーパー 「(徐々に朽ち果ててゆく・・・)」 |
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大蛇 「丸飲み・・・・・できる気がしない・・・・・」 |
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ネギさん 「それはつまり、不足があるということだ。」 |
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ネギさん 「それはつまり、不足があるということだ。」 |

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チカギ 「オラオラ。」 |
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道路を覆い隠すほど、まだ燃えている何かが降り積もる。 |

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早乙女ちえり 「やーーっっ!」 |
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ネギさん 「おっといけない・・・」 |
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ネギさん 「・・・やるじゃないか。」 |
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ネギさん 「それはつまり、不足があるということだ。」 |

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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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早乙女ちえり 「僕、みんなの役に立ててる?」 |



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チカギ 「オラオラ。」 |
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道路を覆い隠すほど、まだ燃えている何かが降り積もる。 |

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早乙女ちえり 「みんな大丈夫?痛いところはない?」 |

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早乙女ちえり 「あっちいってよお!」 |
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ネギさん 「おっといけない・・・」 |


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チカギ 「オラオラ。」 |
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チカギ 「あ!避けんじゃねえぞ!」 |
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建物の一つから、瓦礫が真っ直ぐ飛んでいく。 |
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そこで会話しているような、二人の声。 カーブミラーに映る人影。その向こうで陽が沈んでいく。 「あー、楽しかったね!もう帰んなきゃ」 「……ね、今日は、もうちょっと」 「ばいばい!ばいばい!ばいばい!----」 |
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声が不自然に乱れて……雑音が止んだ。走り去る足音。 偽物の陽が、あたりを焦がしていく。 |
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早乙女ちえり 「みんな大丈夫?痛いところはない?」 |

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ネギさん 「・・・やるじゃないか。」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 1 0 4 |
2 0 1 0 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
3 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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紫明 「こんなとこで邪魔されるわけにはいかねぇのよ、俺も」 |
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「おはようございます。本日は燃えないゴミの収集日です。ごみは朝8時までに出してください」 |
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突き立ったスピーカーからぶつ切りの、合成したような音声が流れた直後、 |
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次の"敵"へ向かって、移動を始めた。 |
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チカギ 「無価値だなあ」 |
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早乙女ちえり 「これが戦争?なのかな…?」 |
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三号 「映らなくてすみません・・・・・」 |
