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巨大な土塊がその身体を引き摺るように歩む―― |
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「……しってる ひと……?」 白花の様子に疑問符を浮かべる。 |
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≪関係ないわよ。邪魔者は倒す。それだけ。でしょう?≫ 土塊の頭上、その表面を撫でながら言い放つ。 |
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≪あのお嬢ちゃんがやる気みたいだし、ね。ふふ。≫ |

| 緋染の白花 「さて――アンジニティを殲滅するでしたか? ふふっ、あはっ!あはははっ!」 堕ちた花は 笑う 嗤う 嘲笑う |
| 緋染の白花 「そう!それこそがひとですよね。 異種を殺し、異端を滅し、異分子を排する。 えぇ、えぇ……それこそが、あなたたちひとなのでしょう」 |
| 緋染の白花 「さぁ、ひとの守護者、ひとの勇者のあなた。 私こそ、あなた達を害するもの。 私こそ、あなた達の仇敵。 ひとの世の繁栄を、ひとの世の安寧を望むのなら、 この身、滅してみせてくださいませ」 何処かで見た顔の、見覚えのない姿の化け物は 冷ややかな笑みを刀を持つ青年へ向けた |
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ドット落ちした液晶のようなノイズが発生する。 増殖と拡散を続けるノイズは次第に人の形を取り、その解像度を上げていく。 眼部に相当する部分から紅蓮の残光が迸った瞬間、ノイズはエラーログと共に解除され、少年は姿を現した。 |
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レイジ 「そうか……"そちら側"だったんだな、四葉さん」 |
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レイジ 「こんな形で出会うことは望んでいなかった…… だが、こうなった以上は、他に道などありはしない」 |
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レイジ 「 狩らせてもらうぞ、侵略者(アンジニティ)! 」 |
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ハナ 「石と、花か…」 |
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ハナ 「力を求め」 |
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ハナ 「闇の祝福あれ」 |
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ハナ 「さあ、メがハナになる時だ!!」 |
| Re:AGE 「警告:このプログラムは認可されていません」 |
| Re:AGE 「基幹システムへの深刻な障害が発生しています。 直ちに使用を停止してください」 |
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レイジ 「俺に力を貸せ、美門氏神!今がその時だ!!」 |
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幼き巫女の像がレイジに同化する。 彼の存在そのものが、その性質を変えていく。 |
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両の瞳から紅蓮の残光を迸らせ、真紅の波動を身に纏う。 迷いはとうに斬り捨てた。残されたのは、己に刻まれた使命のみだ。 |
| Re:AGE 「プリセット、ロード完了。殲滅形態に移行します」 |
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レイジ 「そうだ、これだ……この力こそが!」 |
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レイジ 「バロール起動。ターゲットマトリクス、リンク完了! どこに逃げようが……必ず追い詰める!」 |
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土塊に唯一咲く花、のようなものがずるりと動く。 |

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<<さあ、綺麗な土地のため、あなたを穢す悪い者たちを退治しましょう? ……『頑張って』、ね……。>> |
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土塊の頂上に座した女が囁く。 ――その言葉に呼応するように、土塊に活力が漲る――異能の力―― |
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土塊 「……うん。おで、がんば、る……。」 |



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ハナ 「弱っているのを狙うのが定石だろう?」 |
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レイジ 「《超越存在・連続起動》(ハイランダー・マルチキャスト)!! ――その身をもって知るがいい、この俺に限界などありはしない!!」 |
| 土塊と黄花のカード発動! |
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ハナ 「決まったな」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |


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ハナ 「弱っているのを狙うのが定石だろう?」 |
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レイジ 「《超越存在・連続起動》(ハイランダー・マルチキャスト)!! ――その身をもって知るがいい、この俺に限界などありはしない!!」 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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レイジ 「侵略するのだろう!この世界を! ならば情けは不要だ……俺を超えてみろ!」 |
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<<……、次があるのよ。まだ。終わりではないわ。>> |
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レイジ 「《多重認識》起動――回避完了」 |
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<<……、次があるのよ。まだ。終わりではないわ。>> |

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ハナ 「いくぞっ!」 |
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レイジ 「諦めが悪いな……お互い様か」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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≪このままでは、花 "わたしたち"が散らされてしまうわ。≫ |
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土塊の身が震える。 「だめ、やだ、ゆるす……ない………… ど、け…………」 |
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≪……そう、それでいいのよ。ふふ。≫ |

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レイジ 「諦めが悪いな……お互い様か」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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がむしゃらに腕のようなものを振るう。 |

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ハナ 「いくぞっ!」 |
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ハナ 「そんなもんか」 |
| 緋染の白花のカード発動! |
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淡雪 「基本が大事という訳よ」 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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レイジ 「その首、狩らせてもらおう」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |


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ハナ 「いくぞっ!」 |
| Re:AGE 「ジェネレーター出力再調整 コンデンサへのエネルギーチャージを開始 」 |
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レイジ 「そうだ、そうでなくては! 貴様の極限を見せてみろ!」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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がむしゃらに腕のようなものを振るう。 |

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<<大丈夫よ。そのままのあなたでいれば、大丈夫。>> |
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相手の攻撃など意に介さず、そっと土塊の頭部を撫でる。 <<……ね?>> |
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レイジ 「もう抵抗するな。その方が楽に済む」 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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がむしゃらに腕のようなものを振るう。 |


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ハナ 「いくぞっ!」 |
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ハナ 「いくぞ」 |
| ハナのカード発動! |
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レイジ 「微塵となって砕けるがいい!」 |
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レイジ 「もう立ち上がらないでくれ!」 |
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レイジ 「そうすれば、また君を斬らずに済むんだ……」 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |



| Re:AGE 「ジェネレーター出力再調整 コンデンサへのエネルギーチャージを開始 」 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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がむしゃらに腕のようなものを振るう。 |

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ハナ 「いくぞっ!」 |
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ハナ 「こんなもんか」 |
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レイジ 「もう抵抗するな。その方が楽に済む」 |
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レイジ 「《多重認識》起動――回避完了」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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レイジ 「《多重認識》起動――回避完了」 |
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「……どうして……、はやくどく……どいて……。」 |
| 土塊と黄花のカード発動! |

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ハナ 「いくぞっ!」 |
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ハナ 「こんなもんか」 |
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レイジ 「もう抵抗するな。その方が楽に済む」 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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道を塞ぐものたちを振り払わんと。 |
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レイジ 「侵略するのだろう!この世界を! ならば情けは不要だ……俺を超えてみろ!」 |
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<<……、次があるのよ。まだ。終わりではないわ。>> |


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「……、……」 なにもされていない。ならば、土塊は何もしない。 |
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レイジ 「もう抵抗するな。その方が楽に済む」 |
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レイジ 「もう立ち上がらないでくれ!」 |
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レイジ 「そうすれば、また君を斬らずに済むんだ……」 |
| Re:AGE 「ジェネレーター出力再調整 コンデンサへのエネルギーチャージを開始 」 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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道を塞ぐものたちを振り払わんと。 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |


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ハナ 「こんなもんか」 |
| Re:AGE 「ジェネレーター出力再調整 コンデンサへのエネルギーチャージを開始 」 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
| 緋染の白花のカード発動! |
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神社の御守り。『交通安全』と書いてある。 自動車の体当たりから守ってくれるなら、目前の敵の攻撃からも守ってくれるさ!きっと多分! |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

| 土塊と黄花のカード発動! |

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ハナ 「ベンタブラックナイフが閃く」 |
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ハナ 「たまには蹴ってみるか」 |
| ハナのカード発動! |
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サイカ 「飛びます飛びまーす!!」 |
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「……、……」 なにもされていない。ならば、土塊は何もしない。 |
| Re:AGE 「ジェネレーター出力再調整 コンデンサへのエネルギーチャージを開始 」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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道を塞ぐものたちを振り払わんと。 |

| Re:AGE 「ジェネレーター出力再調整 コンデンサへのエネルギーチャージを開始 」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |



| Re:AGE 「ジェネレーター出力再調整 コンデンサへのエネルギーチャージを開始 」 |
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レイジ 「もう立ち上がらないでくれ!」 |
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レイジ 「そうすれば、また君を斬らずに済むんだ……」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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がむしゃらに腕のようなものを振るう。 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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レイジ 「《多重認識》起動――回避完了」 |
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「……どうして……、はやくどく……どいて……。」 |

| Re:AGE 「ジェネレーター出力再調整 コンデンサへのエネルギーチャージを開始 」 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |


| Re:AGE 「ジェネレーター出力再調整 コンデンサへのエネルギーチャージを開始 」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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がむしゃらに腕のようなものを振るう。 |
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レイジ 「侵略するのだろう!この世界を! ならば情けは不要だ……俺を超えてみろ!」 |
![]() |
「……どうして……、はやくどく……どいて……。」 |

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<<大丈夫よ。そのままのあなたでいれば、大丈夫。>> |
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相手の攻撃など意に介さず、そっと土塊の頭部を撫でる。 <<……ね?>> |
| Re:AGE 「ジェネレーター出力再調整 コンデンサへのエネルギーチャージを開始 」 |
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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
![]() |
「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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レイジ 「限界か……だが貴様も道連れだ!」 |
| レイジのカード発動! |
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レイジ 「そうやって全てを奪い去るつもりなのか! やはりお前達は……俺が止めなければ……!」 |
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ハナ 「はぁ…」 |



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ハナ 「そんなもんか」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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≪奪われたぶんは、取り返すほか無いでしょう?≫ 土塊の背後から数本の根が伸びる。 |

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ハナ 「闇が迫る」 |
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ハナ 「そんなもんか」 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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がむしゃらに腕のようなものを振るう。 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

![]() |
≪奪われたぶんは、取り返すほか無いでしょう?≫ 土塊の背後から数本の根が伸びる。 |

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「……ああ、…………――――」 声にならぬ音を発する。 |
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「…………、――…」 「…………やる…………」 「…………、――…」 「…………やる………………やらせ、ない……」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |

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≪奪われたぶんは、取り返すほか無いでしょう?≫ 土塊の背後から数本の根が伸びる。 |
| ハナのカード発動! |
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つむじ 「大丈夫!医療行為じゃないから合法合法!!そいやー!!」 |
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ハナ 「そんなもんか」 |
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ハナ 「…闇が迫る」 |
| 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 1 2 0 2 |
火 水 風 地 光 闇 |
0 0 0 1 0 2 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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<<そうよ、それでいいの。花の咲く綺麗な土地を取り戻せたわね。>> |
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土塊 「……うん。花……いっぱい……する…………」 |
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土塊が体を引き摺った後には、一輪の花が咲く―― |

| 緋染の白花 「その程度の力では守れませんよ、何も」 |
| 緋染の白花 「ふぅ……些か興ざめ、ですね。 今回は、見逃して差し上げましょう」 大きくため息を吐くと、振り返りもせずに立ち去るだろう |
