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土を巻き上げながら草原を褐色の根が割り、 空を覆いながら幹が伸び、そこは見る間に森となる。 |
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《……ハザマに生けるもの、守護者を名乗る木偶人形、否定世界にはびこる異形ども》 《そのどれともちがう。 きさまもまた、あの街に与するものだというのか?》 |
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タヌキ 「見付けたぞ。 思っていたよりも早かったな。」 |
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タヌキ 「噂に聞く、動く梅の木とはお前のことだな。 他の奴らの目は誤魔化せても、俺の目は欺けない。」 |
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タヌキ 「…どうしてか梅の匂いがしないが、まあ良いか。 この辺は季節がおかしいからな。」 |
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タヌキ 「美味い団子は俺の物だ。行くぞ、梅の木!」 |
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【やる気は充分!】 |
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【冬毛はふわふわ!】 |
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【砂を蹴って威嚇の仕草。】 |
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【タヌキが駆け出した!】 |
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《ならばきさまもまた、あの街に住むものか。 野山に生けるものか、あるいは人に飼われるものかは知らないが》 |
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《考えてみれば道理よ。はじめからこの侵略は人のみのものでない。 街と否定世界に住まうすべての生けるものが、己が居所を、生存を巡り戦う場》 |
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《今この場で相対するおれときさまこそ、まさしくその証明だとも!!》 |


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空を切る鞭じみた音とともに。 |
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タヌキ 「頼んだ。」 |
| マテバのカード発動! |

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タヌキ 「ハァァー……!」 |
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容赦なく振り下ろす。 |

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【落葉よりも早い拳の猛襲!】 |
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容赦なく振り下ろす。 |

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タヌキ 「大した傷じゃない。」(ぺろぺろ) |
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タヌキ 「大した傷じゃない。」(ぺろぺろ) |
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容赦なく振り下ろす。 |

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【タヌキの襲撃!】 |
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容赦なく振り下ろす。 |
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《己の力量を悟るがいい!》 |
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タヌキ 「頼りにさせて貰うぞ。」 |
| マテバのカード発動! |
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タヌキ 「大した傷じゃない。」(ぺろぺろ) |

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タヌキ 「大した傷じゃない。」(ぺろぺろ) |
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タヌキ 「大した傷じゃない。」(ぺろぺろ) |
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相対する身を空へ掬い上げるように、不意に足元からひとつ根が伸び上がる。 |
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――そこへ狙い澄まして、地へ叩き付けんと振り下ろされる一撃!! |
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《己の力量を悟るがいい!》 |
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(ごろん) |
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火 水 風 地 光 闇 |
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《……ん? 殺してしまったか。 死ぬほどに痛めつけた覚えもないが…… あれほどに捨て身の戦い方を前には、加減が効かなかったろうかな》 |
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《自ら窮地に立ち、手負いとなって向かってくる獣…… 己の性を熟知した戦いぶり、獣の過ごせる程度の年月で至れる知恵でも技でもない。 きさまが何者かは知らんが……二度と顔を合わせぬこと、幸いと思っておこう》 |
