巨大な土塊がその身体を引き摺るように歩む―― |
緋染の白花 「蹂躙、させていただきますね」 |
緋染の白花 「……ふぅ…。 ■■■■■■。■■■■■■■■■■■」 虚ろな表情で深く息を吐くと、声とも音とも付かないものを口から発すると 焦点の合わない瞳を敵対者に向け、大きく息を吸い込んだ |
土塊に唯一咲く花、のようなものがずるりと動く。 |
<<さあ、綺麗な土地のため、あなたを穢す悪い者たちを退治しましょう? ……『頑張って』、ね……。>> |
土塊の頂上に座した女が囁く。 ――その言葉に呼応するように、土塊に活力が漲る――異能の力―― |
土塊 「……うん。おで、がんば、る……。」 |
「…………、――…」 土塊は傍らの少女と地面をじっと見ている―― |
緋染の白花 「■■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■、」 |
薄く微笑み、歌うように音を発する |
----彼女の周囲の土が水分を失ったかのようにひび割れていく |
緋染の白花 「■■■■■■■■■■■■■■■■■、」 |
----更にそれを重ねると、ひび割れた地を黒い葉の植物が覆う |
緋染の白花 「■■■■■■■■■■■■■■■■、」 |
----その範囲は侵食するように広まっていき |
緋染の白花 「■■■■■■」 |
----やがて、戦域を呑み込んでいった |
風に流されたかのように その攻撃は大きく逸れていった |
緋染の白花 「■■■■■■」 |
風に流されたかのように その攻撃は大きく逸れていった |
緋染の白花 「■■■■■」 |
緋染の白花 「■■■■■」 |
緋染の白花 「■■■■■」 |
<<大丈夫よ。そのままのあなたでいれば、大丈夫。>> |
相手の攻撃など意に介さず、そっと土塊の頭部を撫でる。 <<……ね?>> |
風に流されたかのように その攻撃は大きく逸れていった |
緋染の白花 「■■■■■」 |
緋染の白花 「……」 |
<<大丈夫よ。そのままのあなたでいれば、大丈夫。>> |
相手の攻撃など意に介さず、そっと土塊の頭部を撫でる。 <<……ね?>> |
緋染の白花 「■■■■■」 |
緋染の白花 「……」 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
3 0 0 3 0 0 |
火 水 風 地 光 闇 |
3 0 0 3 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 |
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<<そうよ、それでいいの。花の咲く綺麗な土地を取り戻せたわね。>> |
土塊 「……うん。花……いっぱい……」 |
土塊が体を引き摺った後には、一輪の花が咲く―― |
緋染の白花 「……」 無言で倒れ伏したものに触れると、それは急速に枯れ、朽ちてゆく |
緋染の白花 「さようなら。…■■■■■■」 最後に音を響かせると、それは一瞬輝き…何かを残して砕け散った |