![]() 「あっ、どうもありがとうございま……おい、誰がこじろの人だ」 ウィスキーの入ったグラスを受け取る。グラスを傾け、適当に香りを楽しむと、中身に軽く口をつける。 ![]() 「お、おおー……。かなり来るな、こりゃ。何か割ものってあります?」 |
![]() 「こじろの人以外に的確な言葉が出なかったなどと供述しており。 割もの。失敗作の壺とかでいいかな。冗談だよ。はいウォッカ。」 よいこは無色だからってロシアなお酒を水と偽装して出してはいけません。 |
![]() 「おのれ、あながち否定できないのがつらい……」 何であんな定着しちゃったんだろうな、こじろ。そんな割とどうでもいいことを思いつつ割ものを受け取る。 ![]() 「どうも……ってウォッカかよ。何で酒を割るために酒を持ってくるんだよ」 とかいいつつ手持ちのウィスキーをウォッカで薄めて恐る恐る一口。続けて二口。そのまま三口。 ![]() 「……何か意外と飲みやすくなったのが何か腹立つな。ウィスキーの香りが薄まって口当たりがだいぶまろやかになってる。アルコール感は一切減って無いけど」 |
![]() 「酒で酒割る人はじめてみた。 なんだ、これはアレか、アルコール中毒……?」 |
![]() 「魔女ジョークのつもりが本当にウォッカ割りするとは。 まあいいか。本人が。美味しそうだし。こじろアル中。大変だね。」 |
![]() 「ちゃんぽんで飲むのは程々にね。悪酔いしてから後悔しても遅いわよ」 |