じっと見ている。 |
アデニー 「お、やるか?あちし強いぞ~? うっそうそ~~~弱いから手加減して」 |
白い肌に白い髪、金色の眼。 少女はその村でも珍しい色彩をもって生まれた。 村人たちは、それをたいそう不気味に思った。 厄災の前触れであると誰かが言った。 しかし、彼女を殺すことはできなかった。 だれもそれを口にすることができなかった。 代わりに、やはり誰かが言った。 『神への生贄として捧げるべきだ』 ──斯くして少女は、神への供物として育てられたのだ。 少女は疑問を抱くことなく、その日を待ちわびている。 |
――――無言。 |
ガモリ 「誰ですか!?」 |
アデニー 「ゆくぞゆくぞ~」 |
アカリ 「行きます、みんな下がってください!」 |
生贄 「これも、主の思し召しであれば」 |
ガモリ 「速っ!?」 |
アデニー 「なんでやねーん」 |
死線PT Chain | |||||||||||||||||||||||||||||||
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アデニーPT Chain |
それは沈黙している。 |
アカリ 「おっと、見えてますよ」 |
アデニー 「これ使ってみよ」 |
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ひとふりのナイフを地に突き立てた。 |
何の言葉もない。 |
空白に線を描いた。 |
一瞥する。 |
生贄 「きゃっ……!」 |
その人影が揺らぐ。帽子をかぶり直した。 |
アカリ 「さぁ行きますよ燃えますよこっからですよ!」 |
生贄 「役目は、果たされたでしょうか……」 |
アデニー 「おっとぉ?」 |
アカリ 「下がっててください! 後はやります!」 |
アデニー 「よぉーし、あちしにつづけ~~~」 |
アカリ 「準備良さそうですね。行きます!」 |
アカリ 「ドカーンと壁を割ります!」 |
アカリ 「隙ありっ!」 |
アカリ 「良く燃えますよ?」 |
アカリ 「まだまだぁっ!」 |
アカリ 「まずは邪魔な壁をぶっ飛ばしましょう!」 |
アデニー 「おーしまいっ」 |
アカリ 「すんません、後は任せます……!」 |
アデニー 「おっとぉ?」 |
死線PT Chain 深傷心殴打Lv2(1) | |||||||||||||||||||||
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アデニーPT Chain |
アデニー 「これ無理じゃね?」 |
ひとふりのナイフを地に突き立てた。 |
アデニー 「残像だ」 |
刃の擦れる音。 |
その人影が揺らぐ。帽子をかぶり直した。 |
ガモリ 「よし来た!」 |
ガモリ 「終わりっ!」 |
アデニー 「あちしは生命活動を停止…しんだのだ」 |
――――無言だ。 |
ガモリ 「だから誰だよ……」 |
アデニー 「べつに悔しくないし」 |
アカリ 「いやー……強いなぁ」 |
生贄 「い、痛い……」 |